2級管工事施工管理技士 過去問
令和3年度(2021年)前期
問27 (ユニットC 問27)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和3年度(2021年)前期 問27(ユニットC 問27) (訂正依頼・報告はこちら)

ダクト及びダクト附属品に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 案内羽根(ガイドベーン)は、直角エルボ等に設け、圧力損失を低減する。
  • 軸流吹出口の種類には、ノズル形、パンカルーバー形、グリル形等がある。
  • 吸込口が居住区域内の座席に近い位置にある場合は、有効開口面風速を2.0~3.0m/sとする。
  • シーリングディフューザー形吹出口は、室内空気を誘引する効果が小さく、拡散半径が小さい。

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この過去問の解説 (2件)

01

ダクト・ダクト付属品に関して該当しないものを選択する問題です。

1.ガイドベーンは、

 直角エルボに設け、口径に対して曲がりのRが小さい時に使用し、

 圧力損失を低減するために使用します。

2.軸流吹出口の種類は、

 ノズル型、パンカルーパー型、グリル型等があります。

 吹出気流が一定になることが特徴です。

3.吸込口が居住区域に近い場合、風速は2~3m/sとします。

 4m/sを超えると風切り音が発生するため注意が必要です。

4.シーリングディフューザー型吹出口は、

 室内空気を誘引する効果が大きく

 拡散半径も大きいことが特徴です。 

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02

ダクト及びダクト附属品に関する問題です。

選択肢1. 案内羽根(ガイドベーン)は、直角エルボ等に設け、圧力損失を低減する。

問題文の内容通りです

 

送風機吸込口がダクトの直角曲り部の近くにあるときは、直角曲り部にガイドベーンを設けます

送風機の吐出直後の曲り部の方向は、できるだけ送風機の回転方向に逆らわない方向としますが、それができず回転方向から反転するときは、ガイドベーンを設け、ダクトの局部抵抗と騒音の発生を減少するようにします。

選択肢2. 軸流吹出口の種類には、ノズル形、パンカルーバー形、グリル形等がある。

問題文の内容通りです

 

吹出口は、吹出気流の方向性によって、軸流吹出口とふく流吹出口に分けられます。

軸流吹出口は、一定の軸方向に気流を吹出します。

ふく流吹出口は、吹出口全周から放射状に気流を吹き出します。

吹出口の種類を下表にまとめます。

分類形式名称
軸流吹出口格子形

ユニバーサル吹出口

グリル吹出口

ノズル形ノズル
スロット形線状吹出口
スポット形パンカルーバー
多孔パネル形

通気天井

パンチングメタル吹出口

ふく流

吹出口

シーリング

ディフューザー

シーリングディフューザー吹出口
パン形吹出口

選択肢3. 吸込口が居住区域内の座席に近い位置にある場合は、有効開口面風速を2.0~3.0m/sとする。

問題文の内容通りです

 

吸込口の設計として、室内の吸込み口は、居住域近くに設けられるのが一般的で、吸込み風速が大きくなると、発生騒音が問題となります。

下表に、推奨風速を示します。

吸込口の位置有効開口面風速 [m/s]
居住区域の上にある場合3~4
居住区域内で座席より遠い場合3~4
居住区域内で座席より近い場合2.0~3.0
ドアのアンダーカット・ドアグリル1.0~2.0

選択肢4. シーリングディフューザー形吹出口は、室内空気を誘引する効果が小さく、拡散半径が小さい。

シーリングディフューザー形吹出口は、室内空気を誘引する効果が大きく拡散半径が大きい

 

シーリングディフューザー形吹出口は、複数枚のコーンで多層の空気が吹出されるので、誘引作用が大きく、最も空気分布が優れた吹出口です。

 

吹出気流と室内空気に温度差が大きいときドラフトを感じ、また、吹出気流速度が大きすぎる時にドラフトを感じます。

ディフューザー形吹出口は、誘引作用が大きく、吹出気流と室内空気が良く混合され、また気流拡散が優れているため吹出空気速度を小さくできて、ドラフトはほとんど生じません。

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