2級管工事施工管理技士 過去問
令和3年度(2021年)後期
問13 (ユニットB 問13)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和3年度(2021年)後期 問13(ユニットB 問13) (訂正依頼・報告はこちら)

換気設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 換気回数とは、換気量を室容積で除したものである。
  • 必要換気量とは、室内の汚染質濃度を許容値以下に保つために循環する空気量をいう。
  • 自然換気には、風力によるものと温度差によるものがある。
  • シックハウスを防ぐには、室内中のTVOC(総揮発性有機化合物の濃度)を低く保つ必要がある。

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この過去問の解説 (2件)

01

換気に関する設問です。

選択肢1. 換気回数とは、換気量を室容積で除したものである。

正しいです。換気回数は1時間当たりの空気の入れ替え回数のことです。したがって部屋の換気量÷部屋の容積となります。

選択肢2. 必要換気量とは、室内の汚染質濃度を許容値以下に保つために循環する空気量をいう。

誤りです。循環ではなく導入(部屋に入れる)空気量です。1ワードをすり替えているタイプはケアレスミスしやすいので注意しましょう。

選択肢3. 自然換気には、風力によるものと温度差によるものがある。

正しいです。特に温度差による自然換気とは、暖かい空気が軽くて上へあがる性質を利用したものです。

選択肢4. シックハウスを防ぐには、室内中のTVOC(総揮発性有機化合物の濃度)を低く保つ必要がある。

正しいです。TVOCという言葉で意表を突かせていますが、【総(Total)+揮発性有機化合物(VOC)】と考えればわかりやすいと思います。

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02

換気設備に関する問題です。

選択肢1. 換気回数とは、換気量を室容積で除したものである。

問題文の内容通りです

 

例えばシックハウス対策による必要換気量の計算で、機械換気設備の場合の式は下記となります。

V=n・A・h

V:必要有効換気量、n:必要換気回数、A:居室床面積、h:居室天井高さ

A・hは、居室の室体積となるため、換気回数nは、換気量を室容積で除した値です。

選択肢2. 必要換気量とは、室内の汚染質濃度を許容値以下に保つために循環する空気量をいう。

必要換気量とは、室内の汚染質濃度を許容値以下に保つために、導入する外気量をいう

 

必要換気量は、室内を適正な空気状態に保つために、導入する外気量です。

 

必要換気量は、室内環境基準の許容値を定めた値と、許容値から必要換気量を定めた値の2つに区分されます。

選択肢3. 自然換気には、風力によるものと温度差によるものがある。

問題文の内容通りです

 

自然換気設備は、給気口と、排気筒がついた排気口がある設備で、風量か温度差による不良で、室内空気を屋外に排出するものです。

 

「建築基準法施行令第129条の2の5(換気設備)」で、構造について決められています。

選択肢4. シックハウスを防ぐには、室内中のTVOC(総揮発性有機化合物の濃度)を低く保つ必要がある。

問題文の内容通りです

 

シックハウス対策として、ホルムアルデヒドの発散による衛生上措置から、居室での必要換気量を確認します。

シックハウス防止には、室内中のTVOC(総揮発性有機化合物の濃度)を低く保ち、次の方策を取ります。

・室内の建材や家具からのVOCS(総揮発性有機化合)の発散量を減少させます。

・発生したVOCSを還気で、除去します。

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