2級管工事施工管理技士 過去問
令和3年度(2021年)後期
問20 (ユニットB 問20)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級管工事施工管理技士試験 令和3年度(2021年)後期 問20(ユニットB 問20) (訂正依頼・報告はこちら)

排水・通気設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 通気管は、管内の水滴が自然流下によって排水管に流れるように勾配をとる。
  • 通気管を設ける主な目的は、トラップが破封しないようにすることである。
  • 排水槽に設ける通気管の最小管径は、50mmとする。
  • ループ通気方式は、自己サイホン作用の防止に有効である。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

排水・通気設備に関する設問です。

選択肢1. 通気管は、管内の水滴が自然流下によって排水管に流れるように勾配をとる。

正しいです。通気管は管内で発生する水滴を排出するために、排水管に接続しなければいけません。

選択肢2. 通気管を設ける主な目的は、トラップが破封しないようにすることである。

正しいです。通気管がないと、トラップ破封(封水がなくなってしまうこと)が起きる可能性があります。

選択肢3. 排水槽に設ける通気管の最小管径は、50mmとする。

正しいです。設問文通りに覚えます。

選択肢4. ループ通気方式は、自己サイホン作用の防止に有効である。

誤りです。自己サイホン作用とは、大量の排水を一気に流した際にトラップ封水も勢いで流れてしまうことです。これはループ通気方式で防げるものではありません。

参考になった数60

02

排水・通気設備に関する問題です。

選択肢1. 通気管は、管内の水滴が自然流下によって排水管に流れるように勾配をとる。

問題文の内容通りです

 

通気配管の基本事項

・通気管はすべて管内の水滴が自然流下で排水管に流れるようにし、逆勾配とならないように注意します。

選択肢2. 通気管を設ける主な目的は、トラップが破封しないようにすることである。

問題文の内容通りです

 

排水系統には、系統内の空気の流れを円滑とし、トラップ水封がサイホン作用や背圧で破壊されるのを防止するために、通気管を設けます。

まう、通気管によって、排水系統内の換気を図る目的があります。

 

「建設省告示第1597号(建築物に設ける飲料水の配管設備及び排水のための配管設備の構造方法を定める件)」

第2第5号 通気管

【 排水トラツプの封水部に加わる排水管内の圧力と大気圧との差で、排水トラップが破封しないよう有効に設けます。 】

選択肢3. 排水槽に設ける通気管の最小管径は、50mmとする。

問題文の内容通りです

 

「排水設備の設置基準」(地方の水道組合の基準から)

通気管の管径

【 最小管径は 30 mmとします。ただし、排水槽に設ける通気管の管径は、50 mm以上とします。

他の管径に関する基本事項は、省略します。 】

選択肢4. ループ通気方式は、自己サイホン作用の防止に有効である。

各個通気方式は、自己サイホン作用の防止に有効である

 

各個通気方式は、各器具の排水管からそれそれに通気管を立ち上げる方式で、誘導サイホンや自己サイホン作用の防止に有効で、最も機能上優れた通気方式です。

この方式は、建物の機能上、排水の円滑さが求められる場合、外部の風圧の影響を受けやすい建物の場合、使用頻度の激しい器具を使う建物の場合には、採用すべき方式です。

ただし、工事費がかさむため、経済上、全ての建物への適用はできません。

 

ループ通気方式は、排水横枝管の最上流の器具排水管接続点下流直後から通気管を立上げ、通気立て管などに接続し大気開放する方式です。

この方式は、各個通気方式ができない場合に多く採用されます。

参考になった数0