2級管工事施工管理技士 過去問
令和3年度(2021年)後期
問31 (ユニットD 問31)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和3年度(2021年)後期 問31(ユニットD 問31) (訂正依頼・報告はこちら)

施工の品質を確認するための試験又は検査に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 高置タンク以降の給水配管の水圧試験において、静水頭に相当する圧力の2倍の圧力が0.75MPa未満の場合、0.75MPaの圧力で試験を行う。
  • 準耐火構造の防火区画を水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管の給水管が貫通する箇所において、貫通部の隙間が難燃材料で埋め戻されていることを確認する。
  • 洗面器の取付けにおいて、がたつきがないこと、及び、附属の給排水金具等から漏水がないことを確認する。
  • 排水用水中モーターポンプの試験において、レベルスイッチからの信号による発停を確認する。

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この過去問の解説 (2件)

01

検査に関する設問です。

選択肢1. 高置タンク以降の給水配管の水圧試験において、静水頭に相当する圧力の2倍の圧力が0.75MPa未満の場合、0.75MPaの圧力で試験を行う。

正しいです。本問では「静水頭に相当する圧力」は「給水圧力」と考えます。高置タンク(屋上給水塔など)以降の給水配管は給水圧力の2倍の圧力で試験を行いますが、この値が0.75MPa未満の場合は0.75MPaで試験を行います。

選択肢2. 準耐火構造の防火区画を水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管の給水管が貫通する箇所において、貫通部の隙間が難燃材料で埋め戻されていることを確認する。

誤りです。防火区画で空けた穴の埋め戻しは不燃材料でなければいけません。

選択肢3. 洗面器の取付けにおいて、がたつきがないこと、及び、附属の給排水金具等から漏水がないことを確認する。

正しいです。設問文通りに覚えます。

選択肢4. 排水用水中モーターポンプの試験において、レベルスイッチからの信号による発停を確認する。

正しいです。「レベルスイッチ」とはタンクや配管内の水面を検知する装置のことです。「発停」とは「作動・停止」のことです。

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02

施工の品質を確認するための試験又は検査に関する問題です。

選択肢1. 高置タンク以降の給水配管の水圧試験において、静水頭に相当する圧力の2倍の圧力が0.75MPa未満の場合、0.75MPaの圧力で試験を行う。

問題文の内容通りです

 

水道事業者や規格類に試験規定がない、給水管や給湯管は、次の水圧試験を行います。

1) 保持時間は最小 60分とし、試験圧力は配管の最下部の圧力とします。

2) 試験圧力は次によります。ただし、試験圧力に満たない耐圧配管や弁類等を接続するときは、耐圧を超えない試験圧力で試験します。

(a) 給水装置に該当する管は、1.75MPa 以上とします。

(b) ポンプ圧力がかかる配管は、ポンプの全揚程に相当する圧力の2倍の試験圧力で、 0.75MPa 以上とします。

(c) 高置タンク以降の配管は、静水頭に相当する圧力の2倍の試験圧力で、0.75 MPa以上とします。

 

* 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)を参照。

選択肢2. 準耐火構造の防火区画を水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管の給水管が貫通する箇所において、貫通部の隙間が難燃材料で埋め戻されていることを確認する。

準耐火構造の防火区画を水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管の給水管が貫通する箇所において、管と準耐火構造の防火区画との隙間が、モルタルなどの不燃材料で埋め戻されていることを確認する

 

・準耐火構造等の防火区画等を不燃材料の配管が貫通する場合は、その隙間をモルタル又はロックウール保温材などの不燃材料で埋め戻します。

また、不燃材料以外の配管が防火区画等を貫通する場合は、建築基準法令に適合する工法とします。

・水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管は、不燃材料ではありません。

 

「建築基準法施行令第112条第20項」

【 給水管、配電管などの管が、準耐火構造の床若しくは壁、耐火構造の床若しくは壁、準耐火構造の床や壁(準耐火構造の防火区画)を貫通する場合、管と準耐火構造の防火区画との隙間をモルタルなどの不燃材料で埋めます。 】

選択肢3. 洗面器の取付けにおいて、がたつきがないこと、及び、附属の給排水金具等から漏水がないことを確認する。

問題文の内容通りです

 

洗面器の取付けは、所定の位置にブラケットかバックハンガーを取付け、陶器上面が水平でがたつきのないよう固定します。

器具排水口周辺と排水金具との隙間には、耐熱性不乾性シール材を詰め、漏水のないように締付け、工事終了後に、各部からの漏水がないことを確認します。

選択肢4. 排水用水中モーターポンプの試験において、レベルスイッチからの信号による発停を確認する。

問題文の内容通りです

 

排水ポンプ(水中モーターポンプを含む)は、排水槽に設けた電極棒(レベルスイッチ)からの発停信号を受け、自動制御します。

電極棒は、制御用のものだけでなく、満水時の警報や減衰時のポンプの空転防止用にも設置されています。

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