2級管工事施工管理技士 過去問
令和3年度(2021年)後期
問35 (ユニットD 問35)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和3年度(2021年)後期 問35(ユニットD 問35) (訂正依頼・報告はこちら)

ダクト及びダクト附属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 送風機とダクトを接続するたわみ継手の両端のフランジ間隔は、150mm以上とする。
  • 共板フランジ工法ダクトとアングルフランジ工法ダクトでは、横走りダクトの許容最大吊り間隔は同じである。
  • 風量調整ダンパーは、原則として、気流の整流されたところに取り付ける。
  • 長方形ダクトのかどの継目(はぜ)は、ダクトの強度を保つため、原則として、2箇所以上とする。

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この過去問の解説 (2件)

01

ダクト施工に関する設問です。

選択肢1. 送風機とダクトを接続するたわみ継手の両端のフランジ間隔は、150mm以上とする。

正しいです。たわみ(キャンバス)継ぎ手とは、機器の振動を抑えるために部分的に柔らかい素材になっている部分です。適正な長さは150-200mmです。

選択肢2. 共板フランジ工法ダクトとアングルフランジ工法ダクトでは、横走りダクトの許容最大吊り間隔は同じである。

誤りです。「共板フランジ工法」とは、ダクトの端を曲げて作ったフランジをクリップで留める工法、「アングルフランジ工法」とは、ダクトの端に別パーツとしてフランジをボルトで接合する工法です。アングルフランジ工法のほうが強度があり、最大吊り間隔が長くなります。

選択肢3. 風量調整ダンパーは、原則として、気流の整流されたところに取り付ける。

正しいです。風量調整ダンパーを気流が乱れやすい場所に設置すると、正常に作動しません。

選択肢4. 長方形ダクトのかどの継目(はぜ)は、ダクトの強度を保つため、原則として、2箇所以上とする。

正しいです。長方形ダクトの角は曲げるよりも継目で板同士をかみ合わせた方が強度が上がります。

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02

ダクト及びダクト附属品の施工に関する問題です。

選択肢1. 送風機とダクトを接続するたわみ継手の両端のフランジ間隔は、150mm以上とする。

問題文の内容通りです

 

たわみ継手は、送風機の振動をダクトに伝えないようにするため使用されます。

たわみ継手のフランジ間隔は、内部圧力で大きく変形し、短いと防振効果が薄れ、長すぎると垂れ下がったりするため、機器ごとにたわみ量を考慮します。

送風機の大きさと、たわみ継手の長さは、次のような標準値です。

多翼型番~3番3・1/2番~5・1/2番6番~
長さ200 mm250 mm300mm

選択肢2. 共板フランジ工法ダクトとアングルフランジ工法ダクトでは、横走りダクトの許容最大吊り間隔は同じである。

共板フランジ工法ダクトとアングルフランジ工法ダクトでは、横走りダクトの許容最大吊り間隔は異なる

 

アングルフランジ工法ダクトの、横走りダクトの吊り間隔は、3640 mm以下です。

 

共板フランジ工法ダクトの、横走りダクトの吊り間隔は、3000 mm以下です。

中央や各階機械室では、450 mm以下の横走りダクトの吊り間隔は、2000 mm以下とします。

選択肢3. 風量調整ダンパーは、原則として、気流の整流されたところに取り付ける。

問題文の内容通りです

 

風量調整ダンパー取り付けに当たっての、整流に関連した留意事項を下記します。

 

・風量調整ダンパーは、調整用ハンドルが操作しやすく、ダンパー開度指針が見やすいように取付けます。

・ダンパーの分岐直前の取り付けでは、1方向に偏流しないようにします。

気流の整流されたところに取り付けます

・正確な調整を行うには、ダクト幅の8倍以上の直線部後に、整流部を設けます。

・送風機が2台以上並列に取付けられている場合は、風量バランスが悪くなりやすいため、ダンパーはダクトの合流後に取付けます。

・風量測定口は、風量調整ダンパーの後の、気流が整流されたところに取付けます。

選択肢4. 長方形ダクトのかどの継目(はぜ)は、ダクトの強度を保つため、原則として、2箇所以上とする。

問題文の内容通りです

 

亜鉛鉄板製の長方形ダクトの、ダクト角継目は、ダクトの強度を保持するために、2か所以上とします。

ただし、長辺が、750 mm以下の場合は、1か所です。

接続法は、1点接続法、2点接続法、4点接続法があり、1点法と2点法(対角線に接続する方式以外の方式)は、多湿箇所の排気ダクト・厨房排気ダクトに適します。

継目の構造には、ピッツバーグはぜ、ボタンパンチスナップはぜを使用します。

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