2級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)前期
2 問1

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問題

2級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)前期 2 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

定風量単一ダクト方式に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 送風量を一定にして送風温度を変化させる。
  • 各室ごとの温度制御が容易である。
  • 一般的に、空調機は機械室にあるため、維持管理が容易である。
  • 送風量が多いため、室内の清浄度を保ちやすい。

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この過去問の解説 (1件)

01

定風量単一(ていふうりょうたんいつ)ダクト方式:CAV(Constant Air Volume System)は常に一定の空気を送り込む空調システムで、クリーンルームや手術室に使用されています。

選択肢1. 送風量を一定にして送風温度を変化させる。

名称の通り、一定の風量という意味ですので、温度を変えることで空調の役割を果たしています。

選択肢2. 各室ごとの温度制御が容易である。

適当ではありません

各室ごとの温度制御は困難です。また、部屋ごとに停止や運転、湿度の調節もできないので、いったん稼働するとすべての部屋が同一条件となります。

各室ごとの温度制御はVAV(変風量単一ダクト方式)が可能となります

選択肢3. 一般的に、空調機は機械室にあるため、維持管理が容易である。

機械室にはフィルター、冷却コイル、加熱コイル、加湿器が備え付けられており、冷却加温と湿度も調整を行うことができます。その他は送風装置とダクトによるため、シンプルな構造となっています。

選択肢4. 送風量が多いため、室内の清浄度を保ちやすい。

常に一定の風量を維持して全部屋へ送風するため、設問の通り送風量が多いです。

室内は送風によって正圧を保つため、クリーンルームや清浄を保つ部屋として利用されます。

まとめ

CAVは構造がシンプルであるため、VAVよりコスト面でも安価ですが、部屋ごとの制御が難しいため、同一条件を満たす部屋でなければ使用が難しいかと思います。

メリットデメリットを踏まえたうえで設置を行いましょう。

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