2級管工事施工管理技士 過去問
令和4年度(2022年)前期
問11 (ユニットB 問5)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和4年度(2022年)前期 問11(ユニットB 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

コールドドラフトの防止に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 屋外より侵入する隙間風を減らすため、外壁に面する建具の気密性を高める。
  • 外壁面からの熱損失を減らすため、外壁面の熱通過率を小さくする。
  • 窓面からの熱損失を減らすため、二重ガラスを使用する。
  • 自然対流形の放熱器は、できるだけ内壁側に設置する。

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この過去問の解説 (2件)

01

コールドドラフトとは、冬季において室内へ冷気が侵入することをいいます。冷気の対流によって不快な状態(足元が寒い、天井付近が暖められ顔がほてるなどの状態)になります。

選択肢1. 屋外より侵入する隙間風を減らすため、外壁に面する建具の気密性を高める。

気密性(きみつせい)とは、室内外の空気の出入りの多さを表し、高ければ空気の出入りが少ないという意味です。建具(ドアや窓)のすきま風を減らせば冷気の侵入を防ぐことができます

選択肢2. 外壁面からの熱損失を減らすため、外壁面の熱通過率を小さくする。

熱は物体を通過して伝わるため、物体の材質や厚み、空気層の有無などが重要になります。

断熱性能を高める(熱損失を減らす)ためには、熱通過率を小さくします(外壁を厚くする、材質をコンクリートから木材へ変更する、空気層を含んだ断熱材を設置交換するなど)

選択肢3. 窓面からの熱損失を減らすため、二重ガラスを使用する。

二重ガラスにすることで、ガラスとガラスの間に空気層ができ、冷気がいったん暖められるため極度の冷気が緩和されます。また、すきま風の流入も抑えられるため、断熱性能が高まります。

選択肢4. 自然対流形の放熱器は、できるだけ内壁側に設置する。

適当ではありません

内壁側では窓側から離れており、室内の温度差やムラが生じます。コールドドラフトを防止するためには、窓側に設置します(内壁側はインテリアゾーン、窓側はペりメーターゾーンともいいます)

まとめ

冷暖房の設置位置や、設置する器具の大きさ、風量など、部屋にあったものを使用しなければコールドドラフトが生じることは大いにありますので、普段何気ないことですが注目してみるといいかもしれません。

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02

コールドドラフトの防止に関する問題です。

選択肢1. 屋外より侵入する隙間風を減らすため、外壁に面する建具の気密性を高める。

問題文の内容通りです

 

隙間風によって、外気がもたらす冷気で外面が冷えるため、暖かい空気が床側に流れやすいコールドドラフトが起きます。

対策は、隙間風をなくすために、外壁に面する方の気密性を高めます。

選択肢2. 外壁面からの熱損失を減らすため、外壁面の熱通過率を小さくする。

問題文の内容通りです

 

外壁面の熱通過率を小さくするには、外壁の断熱性能を高めることで、外壁に面した内壁側の熱損失が小さくなり、冷気の下降が押さえられ、コールドドラフトを弱めます。

選択肢3. 窓面からの熱損失を減らすため、二重ガラスを使用する。

問題文の内容通りです

 

二重ガラスの中を通した余剰空気を排気し、窓面の熱負荷を除去するシステムでは、日射はブラインドに当たり、熱を通風空気で除去できます。

その結果、ガラスの室内側表面温度は、室温に近くなって、冬季ののコールドドラフトと熱放射が大体なくなります。

選択肢4. 自然対流形の放熱器は、できるだけ内壁側に設置する。

自然対流形の放熱器は、できるだけ窓面側に設置する

 

コールドドラフトは、暖房時の不快な冷気流ですが、放熱器を窓面などの暖房負荷の大きい方の床に設置することで、コールドドラフトが防止できます。

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