2級管工事施工管理技士 過去問
令和4年度(2022年)前期
問13 (ユニットB 問7)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和4年度(2022年)前期 問13(ユニットB 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

換気に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 吸収冷温水機室の換気には、第3種機械換気を採用する。
  • エアカーテンは、出入口に特別な気流を生じさせて、外気と室内空気の混合を抑制する。
  • 臭気、燃焼ガスなどの汚染源の異なる換気は、同一系統にしない。
  • 密閉式の燃焼器具を設けた室には、当該器具の燃焼空気のための換気設備を設けなくてもよい。

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この過去問の解説 (2件)

01

換気は室内の空気を入れ替えることで、酸素量や二酸化炭素量などの一定の基準を満たす清浄な空気にすることをいいます。ただし、空気を入れ替えたからといって、必要な酸素濃度基準を満たしていないと換気ができていないとされるため注意が必要です。

選択肢1. 吸収冷温水機室の換気には、第3種機械換気を採用する。

吸収冷温水機室の換気は、第3種機械換気は採用しません

燃焼機器を扱うため、一定の酸素量が必要であり、室温も一定温度(許容最高温度:40℃)以下に保つ必要があるため、給排気を機械換気で行う第1種もしくは室内を正圧に保つ第2種機械換気方式が適当となります。

選択肢2. エアカーテンは、出入口に特別な気流を生じさせて、外気と室内空気の混合を抑制する。

エアカーテンとは、空気による層で、室内を清潔を保つために出入りする人の移動で外部の空気や虫の侵入を防いだり、空間内の温度維持を行ったりすることができます。工場の入口や、冷蔵・冷凍食品の開放型陳列棚などにも使用されています。

選択肢3. 臭気、燃焼ガスなどの汚染源の異なる換気は、同一系統にしない。

可燃性ガスや他のものと混合させると危険な有毒ガスなどがあり、換気を同一系統とすると逆流や引火、建物外で人体被害が起こることもあります。異なる汚染源が生じる場合は、局所的な換気を行うなど、別系統の換気が必要です。

選択肢4. 密閉式の燃焼器具を設けた室には、当該器具の燃焼空気のための換気設備を設けなくてもよい。

密閉式の燃焼器具は、給排気をいずれも建物外部にて行うため、室内の空気は使用しません。そのため、換気の必要はありません。(ただし開放式の場合は室内の空気を利用するため、換気が必要となります。)

まとめ

換気方式は過去に何度も出題されているため、第1~3種の違いや目的を理解しておきましょう。少なくとも第3種=トイレの換気扇=負圧と覚えておけば、目的が明確になりやすいかと思います。

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02

換気に関する問題です。

選択肢1. 吸収冷温水機室の換気には、第3種機械換気を採用する。

吸収冷温水機室の換気には、第1種機械換気を採用する

 

吸収冷温水機室の換気の要因には、熱と燃焼による酸素供給があります。

酸素供給にはエアバランスが必要で、室内を静圧とし、確実な供・排気量が必要で、外気取り込み側と、排気側に送風機の設置を行う、第1種機械換気が有効です。

選択肢2. エアカーテンは、出入口に特別な気流を生じさせて、外気と室内空気の混合を抑制する。

問題文の内容通りです

 

大規模な冷蔵庫を荷物の積み下ろし時に長時間扉を開放して使用するとき、空調された室内空気や冷気が流出し、外気やじん埃が流入して良くない状態となります。

対策として、出入口に特別な空気流を生じさせ、外気と室内空気の流れを遮断することができ、これがエアカーテンです

選択肢3. 臭気、燃焼ガスなどの汚染源の異なる換気は、同一系統にしない。

問題文の内容通りです

 

臭気・有毒ガス・燃焼ガス・粉じん・水蒸気などの汚染源が異なるときの換気や、使い勝手が違うときの換気は、それぞれ他とは独立した排気系統とします。

選択肢4. 密閉式の燃焼器具を設けた室には、当該器具の燃焼空気のための換気設備を設けなくてもよい。

問題文の内容通りです

 

「建築基準法第28条」第3項

【 特殊建築物の居室又は建築物の調理室、浴室その他の室でかまど、こんろなど火の使用設備や器具を設置した場合には、政令の技術的基準より、換気設備を設けます。

ただし、政令で定めるものは除きます(換気設備を設けずともよい)。 】

「建築基準法施行令第20条の3」第1号

【「密閉式燃焼器具等」以外の、火を使用する設備や器具を設けていない室 】

 

以上の法令から、「密閉式燃焼器具等を設置している室」及び「火を使用する設備や器具を設けていない室」は、換気設備を設けなくともよい

密閉式燃焼器具は、燃焼排ガスを直接排出する装置を備えています。

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