2級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)前期
2 問10

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問題

2級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)前期 2 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

下水道に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 建物からの排水が排除基準に適合していない場合には、除害施設等を設けなければならない。
  • 生活に起因する廃水(汚水)や雨水は、下水である。
  • 排水管の土被りは、建物の敷地内では、原則として20cm以上とする。
  • 排水設備の雨水ますの底には、深さ10cm以上の泥だまりを設ける。

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この過去問の解説 (1件)

01

下水道はあまりいいイメージがないですが、生活排水を処理して環境中に無害な状態で排出するための重要なものです。

選択肢1. 建物からの排水が排除基準に適合していない場合には、除害施設等を設けなければならない。

排除基準とは、下水道の処理施設に障害を与えるような排水ですが、例として強酸や強アルカリ、油分の多い排水、重金属を含んだものがあります。これらは下水処理施設の微生物の働きを妨げる(微生物自体を著しく減少させてしまう)恐れがあります。

選択肢2. 生活に起因する廃水(汚水)や雨水は、下水である。

下水道においては、し尿や生活排水、雨水はまとめて下水と分類します

敷地内の排水設備の配水系統は汚水、雑排水、雨水、特殊排水と分類されるため、違いがあることに注意してください。

選択肢3. 排水管の土被りは、建物の敷地内では、原則として20cm以上とする。

土被(どかぶ)りとは、配管の上端から地表面までの鉛直方向の距離をいい、埋設深さと覚えても問題ありません。建物の敷地内では、排水管が損傷しないとされる20㎝以上の土被りとします。

選択肢4. 排水設備の雨水ますの底には、深さ10cm以上の泥だまりを設ける。

適当ではありません

雨水枡の底には、10㎝の泥だまりは浅すぎます。正しくは15㎝以上の泥だまりを設けます。泥だまりは年数がたつと詰まったり異臭がすることもあるため、定期的な掃除が必要です。

まとめ

下水道は衛生面から考慮され、普段目にしない施設ですが、これを機会に汚水桝や雨水桝の位置の確認や、排水管の大きさの規定などにも関心をもつといいかもしれません。

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