2級管工事施工管理技士の過去問 令和4年度(2022年)前期 2 問11
この過去問の解説 (1件)
この問題では、安全な水道水の確保について出題されています。
水道水は飲み水や生活用水に用いられ、水質基準は非常に高く設定されており、水質汚染防止対策も十分に行う必要があります。
水道直結方式と比較して高置タンク方式は一度大気中に開放され、その後各階の水道へとつながっているため、雑菌と接触する可能性が上がります。
水質汚染を防ぐためにも、高置タンク方式を採用する場合は、1年以内ごとに水質検査、清掃を行うことが義務付けられています。
節水性衛生器具については、人が蛇口付近に手を出すと反応するセンサー式の水道や、水圧を強くして水量を少なくするシャワーノズルなどがあります。また、水道直結方式を利用することで、送水するためのポンプやエネルギーが不要となり、省エネルギーとなります。
適当ではありません。
雑用水用水槽の点検は法令上期間や頻度は示されていませんが、適宜行うとされているので、点検は義務付けられています。
尚、雑用水用水槽は、水洗トイレの水や、冷房に使用される冷却水、下水や産業排水の再生水、雨水などが挙げられ、水質が水道水よりも低くても使用に問題の無い用途の水のことをいいます。
吐水口空間(とすいこうくうかん)の確保は重要であり、間接排水(かんせつはいすい)を行うことで水質の汚染を防ぐことができます。
逆サイホン作用とは、水受け容器から排出した水が、何らかの原因で負圧となり、排水したはずの水が逆流してしまうことです。吐水口空間が確保できないと、逆流した排水により水質汚染となってしまいます。
キーワードは、間接排水、逆サイホン作用、点検の義務付け、水道直結方式、高置タンク方式があります。これらの用語を理解しておくことで、問題を解くのは容易になると思います。そのため、用語を理解し、説明できるようにしておきましょう。
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