2級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)前期
2 問12

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問題

2級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)前期 2 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

給湯設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 給湯配管には、水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管を使用する。
  • ヒートポンプ給湯機は、大気中の熱エネルギーを給湯の加熱に利用するものである。
  • 給湯配管をコンクリート内に敷設する場合は、保温材などをクッション材として機能させて、熱膨張の伸縮によって配管が破断しないように措置を行う。
  • ガス瞬間湯沸器の先止め式とは、機器の出口側(給湯先)の湯栓の開閉でバーナーを着火・消火できる方式をいう。

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この過去問の解説 (1件)

01

お湯の定義は、特に温度が決まっていませんが、微温湯(びおんとう)が30~40℃、温湯が60~70℃、熱湯が80~100℃といわれています。室温を超える温度がお湯ととらえてもいいかもしれません。そのため、耐熱性がある配管を配置する必要があります。

選択肢1. 給湯配管には、水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管を使用する。

適当ではありません

水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管(SGP-VA, VB, VD)は耐熱性が無いため、40℃以下の水を使用する場合の配管です。給湯配管には水道用耐熱性硬質塩化ビニルライニング鋼管(耐熱温度85℃) (SGP-HVA)を使用します。他にも銅管(120℃以下)やポリブデン管(70℃以下)、ステンレス鋼管なども使用できます。

選択肢2. ヒートポンプ給湯機は、大気中の熱エネルギーを給湯の加熱に利用するものである。

ヒートポンプ給湯機は外気の熱を取り込んで水の温度の上昇に利用するため、ガスや電気による給湯よりも省エネルギーとして取り上げられています。温度の上昇にはエアコンの原理を使用するため、外気を取り込む仕組みとなっています。

選択肢3. 給湯配管をコンクリート内に敷設する場合は、保温材などをクッション材として機能させて、熱膨張の伸縮によって配管が破断しないように措置を行う。

給湯配管の保温材には、ロックウールやガラスウール、ポリエチレンフォームなどの材質があり、クッション性が高い素材となっています。コンクリートに直接埋め立ててしまうと、熱により管が伸縮するため、固定された部分が破損する恐れがあります。

選択肢4. ガス瞬間湯沸器の先止め式とは、機器の出口側(給湯先)の湯栓の開閉でバーナーを着火・消火できる方式をいう。

先止め式は給湯器より先の出口配管に給湯栓が設けられ、給湯栓の開閉で着火や消火ができる仕組みとなっています。反対に、元止め式は給湯器内に設けられた給湯栓の開閉ができる方式で、一般的に家庭用の台所に使用されます

まとめ

給水設備と給湯設備には異なる配管を使用するため、耐熱性があるのか、結露防止措置が取られているのかを把握する必要があります。また給湯方法もガス、電気、ヒートポンプと異なるため、範囲が広いですが理解できるようにしましょう。

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