2級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)前期
2 問13
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問題
2級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)前期 2 問13 (訂正依頼・報告はこちら)
排水・通気設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 排水トラップのディップとは、水底面頂部のことである。
- 自己サイホン作用とは、トラップ内や器具排水管内を排水が満流状態で流れるためサイホン作用が生じ、封水が誘引されて損失する現象をいう。
- 伸頂通気管は、排水立管の上部を通気管として延長し大気中に開口する。
- 排水管の管径は、器具排水トラップの口径より小さくしてよい。
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この過去問の解説 (1件)
01
排水と通気設備は衛生器具の設置・使用には欠かせない設備となっています。似た単語でセットで出てきますので、混同しないようにしましょう。
例:排水横枝管と通気横枝管の違い、排水立て管と通気立て管の違い、通気管取り出し位置は頂部から45°以内、排水管接続位置は水平から45°以内など
ディップ(dip)とは、直訳すると何かにちょっとだけ浸す、くぼみ、電線のたわみ、少し下げて起こすといった意味があります。ここでは排水トラップについてですので、管を変形させた(サイホン式)封水深の底部(Uの字にくぼませた管との上端)を指します。
(ちなみに封水深の頂部をウェアといいます)
自己サイホン作用は、封水が破られる原因の一つとして挙げられます。
(もしかすると手動式の灯油ポンプを使用したことのある人は経験があるかもしれません)
ある程度管内の空気をなくした状態で液体を流すと、圧力の関係でしばらくは動力を使用しなくても自然に排水方向へ流れていく現象のことをいいます。
伸頂通気管(しんちょうつうきかん)は、設問の通りです。尚、排水横枝管(はいすいよこえだかん)が1.5m以下の場合に採用される方式で、排水立て管と通気管を兼ねたものです。排水管の圧力の安定化や、換気、破封の防止などの目的があります。
排水管の管径は、器具排水トラップの口径より小さくしてはなりません。
最小口径は30mmと決まっており、30mm口径は洗面器や手洗い器が該当します。洗濯機や浴槽の口径は40mm、汚水管(大便器)の口径は75mmとなっています。いずれも器具トラップ口径以上とする必要があります。
衛生器具の最小口径については頻繁に出題されていますので、30mm以上の口径をまず覚えておきましょう。余裕があれば、排水立て管や排水横枝管、排水横主管の違いや接続する管の位置や角度についても理解しておくといいでしょう。
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