2級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)前期
2 問16

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問題

2級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)前期 2 問16 (訂正依頼・報告はこちら)

ガス設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 液化石油ガス(LPG)のバルク供給方式は、工場や集合住宅等に用いられる。
  • 都市ガスの低圧供給方式は、一般的に、0.1MPa以上の圧力で供給される。
  • 液化石油ガス(LPG)の一般家庭用のガス容器には、一般的に、10kg、20kg、50kgのものがある。
  • 「ガス事業法」による特定ガス用品の基準に適合している器具には、PSマークが表示される。

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この過去問の解説 (1件)

01

ガス設備について、以下に2種類のガスについて記載いたします。

LPG (Liquefied Petroleum Gas):液化石油ガス ブタン・プロパン・ブタンが主成分となる石油ガスで、空気より重い

LNG (Liquefied Natural Gas):都市ガス メタンを主成分とした天然ガスで、空気よりも軽い

特にLPGについては問題が出ることが多いため、チェックしていきましょう。

選択肢1. 液化石油ガス(LPG)のバルク供給方式は、工場や集合住宅等に用いられる。

バルク(bulk)とはまとまった、大量のという意味を持ち、工場や集合住宅等の大規模な家屋に屋上や屋外タンクに直接充填することで継続して利用することができます。家庭用の小規模な家屋にはガスボンベを使用し、交換を行います。

選択肢2. 都市ガスの低圧供給方式は、一般的に、0.1MPa以上の圧力で供給される。

都市ガスの低圧供給方式は、0.1MPa以上の圧力ではありません

低圧供給方式は、0.1MPa未満の圧力であり、0.1~1MPaの圧力は中圧供給方式となっています。

選択肢3. 液化石油ガス(LPG)の一般家庭用のガス容器には、一般的に、10kg、20kg、50kgのものがある。

液化石油ガスは、常温・常圧では気体ですが、加圧したり冷却すると液体として扱うことができ、凝縮してガスボンベに充填・大容量の運搬を行うことができます。適切に器具を取り付けることで減圧工程を経て、気体として使用しています。

選択肢4. 「ガス事業法」による特定ガス用品の基準に適合している器具には、PSマークが表示される。

PS (Product Safety)マークはガス事業法に適しているものとLPGについてのマークが異なります。ガス事業法に適しているものはPSTGという表記となっており、LPGについては液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律に適合しているものはPSLPGの表記となっています。他にも電気用品安全法や消費生活用製品安全法に適しているものにもPSマークが使用されます。

まとめ

数字の変更は問題を作成する側は変更しやすいため、供給圧力の数値分類を把握しておくことが重要です。また、主成分がメタン以外であればLPGと覚えておくこともいいと思います。

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