2級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)前期
3 問3

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問題

2級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)前期 3 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

配管附属品に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • Y形ストレーナーは、円筒形のスクリーンを流路に対して45度傾けた構造で、横引きの配管では、上部にスクリーンを引き抜く。
  • U形ストレーナーは、上部のカバーを外し上方にスクリーンを引き抜く。
  • ストレート形ストレーナーは、流体がストレートに流れる構造でY形及びU形のストレーナーに比べ圧力損失が小さい。
  • 複式バケット形のオイルストレーナーは、ストレーナーの点検が容易な構造である。

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この過去問の解説 (1件)

01

ストレーナーは、給水栓内などに設けられるもので、配管内を流れる流体内のゴミや異物をろ過するために設けられるものです。スクリーンという金属製の網の部材でろ過を行いますので、スクリーン=フィルターと覚えてください。

Y形、U形、T形、ライザー、テンポラリー、バケット、複式ストレーナーなど種類は様々です。

選択肢1. Y形ストレーナーは、円筒形のスクリーンを流路に対して45度傾けた構造で、横引きの配管では、上部にスクリーンを引き抜く。

適当ではありません

Y形ストレーナーは、横引きの配管ではスクリーンは下部に引き抜きます。上部に引き抜くと、異物やゴミなどがポケット部に滞留もしくは逆流する恐れがあるため、推奨されていません。

選択肢2. U形ストレーナーは、上部のカバーを外し上方にスクリーンを引き抜く。

U形ストレーナーは側面部から液体が流入し、底部を通って反対の側面部へ流出する形状となっています。設問の通りスクリーンは上部に引き抜きますので、清掃や点検を行う際には液体がこぼれる心配がありません。

選択肢3. ストレート形ストレーナーは、流体がストレートに流れる構造でY形及びU形のストレーナーに比べ圧力損失が小さい。

設問のとおり、ストレート形ストレーナーは直線状に流体が流れる構造となっていますので、途中で分岐するY形や進路方向が下降と上昇を伴うU形と比較して圧力損失は小さいです。

選択肢4. 複式バケット形のオイルストレーナーは、ストレーナーの点検が容易な構造である。

複式(ふくしき)とあるので、鋭い方は文面から2つ以上のストレーナーがあるということがわかると思います。油をろ過するオイルストレーナーは、点検や清掃中にもう一方のストレーナーに切り替えることにより、継続して使用することができる構造となっています。カバーを外せば籠状のスクリーンが引き抜けるので、異物などが容易に取り出せます。

まとめ

耳慣れない言葉ですが、Y形ストレーナーの引き抜きに関しては二次試験の正誤問題でも過去に出題されていますので、頻出問題と認識しておきましょう。

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