2級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)前期
4 問3
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問題
2級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)前期 4 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
品質を確認するための検査に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 防火区画の穴埋めは、全数検査で確認する。
- 給水配管の水圧試験は、全数検査で確認する。
- ボイラーの安全弁の作動は、全数検査で確認する。
- 防火ダンパーの温度ヒューズの作動は、全数検査で確認する。
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この過去問の解説 (1件)
01
全数検査と抜取検査について、以下に記載いたします。
全数検査:簡単に行えるもの、すべて合格でなければ重大な危険を伴うもの、破壊せずに行うことができるものなどで、すべての箇所・物を検査対象とします。
抜取検査:全数検査以外のものの検査が対象。大容量の部品をロットなどのひとまとめで管理できるもの、ある低後不良品が入っていても問題はないもの、費用が安価なものなどが対象となります。
壁や床、天井などの貫通部に取り付ける防火区画の穴埋めは、一つでも抜けがあると防火の役割を果たせません。全数検査を行い、穴埋めがすべて行われていることを確認する必要があります。
給水配管の水圧試験は、接続部などでの水漏れがあってはなりませんし、適正な水圧で給水が行われなければなりません。こちらは配管が完了後、全数検査となります。
ボイラーの安全弁が作動しなかった場合は、管内の流体が逆流してしまう恐れがあります(水漏れの原因にもなります)。
安全弁の開閉は繰り返し行うことができ、不合格があってはならないので、全数検査とします。
(余談ですが、安全弁の長期間耐久試験を行う場合は、全数検査ではなく抜取検査で行います。)
防火ダンパーの温度ヒューズの作動は、全数検査では行いません。
全数検査の対象となるものについては、不合格があってはならないもの、簡単かつ検査にコストのかからないもの、破壊しないで検査ができるものが該当しますので、温度ヒューズは作動すると溶けてしまう(破壊する)ので抜取検査で行います。
一見すると全数検査に思えるものでも、条件などが合致するかどうかを改めて考えれば解くことは難しいことではありませんので、落ち着いて解きましょう。
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