2級管工事施工管理技士 過去問
令和4年度(2022年)前期
問33 (ユニットD 問5)
問題文
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
2級管工事施工管理技士試験 令和4年度(2022年)前期 問33(ユニットD 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
- 吸収冷温水機は、運転時の振動が大きいため、一般的に、防振基礎に据え付ける。
- アンカーボルトは、機器の据付け後、ボルトの頂部のねじ山がナットから3山程度出る長さとする。
- パッケージ形空気調和機は、コンクリート基礎上に防振ゴムパッドを敷いて水平に据え付ける。
- アンカーボルトを選定する場合、常時荷重に対する許容引抜き荷重は、長期許容引抜き荷重とする。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
機器の据付における振動への対策はその機器の性質を理解しなければなりません。また、据付には点検スペースなども考慮するので、危機を据え付ける計画の段階でしっかり調査をしておく必要があります。
適当ではありません。
吸収冷温水機は、水を吸収しやすい特徴を持つ臭化リチウムを用いて冷媒である水を吸収します。化学的な反応により圧力変化が生じ、その結果温度差を生じさせているため、エネルギーをあまり必要としません。そのため、運転時の振動は小さく、防振基礎に据え付ける必要はありません。
設問のとおりです。ねじ山といえば3山と覚えておけば、この設問は正しいとわかるとすぐ判断できます。
パッケージ形空気調和機は、吸込み口、吐出し口、送風機、コイル、フィルターがセットになったコンパクトな空気調和機をいいます。設備面積は小さいものの、稼働により振動が生じるため、防振ゴムパッドを敷く必要があります。
設問のとおり、建築や設備に関する荷重の計算は、基本的に長期的な許容荷重を適用します。
この問題では、吸収式冷温水機の特徴(仕組み)について問われていました。メカニズムを理解するまでが難しいですが、吸収=化学的反応→圧力変化のためのエネルギーが遠心よりも少なくて済むと覚えておきましょう。
参考になった数49
この解説の修正を提案する
02
機器の据付けに関する問題です。
誤
吸収冷温水機は、運転時の振動が小さく、一般的に、防振基礎は必要ない。
吸収冷温水機は、圧縮機を使用していないため、音や振動は少ないが、各種の熱交換器から構成され、形状・重量が大きくなります。
吸収冷温水機はの基礎は、スラブ上に、厚さ150mmのコンクリート基礎の上に、アンカーボルトで固定します。
遠心冷凍機の場合は、圧縮機が構成比の1つで、圧縮機と電動機の軸心芯だしなど注意が必要で、振動の要因もあり防振パットの据付けなど耐震基礎の考慮が必要です。
正
問題文の内容通りです。
アンカーボルトの設置は、次によります。
1) アンカーボルトの心出しは、型板を用いて基準すみに正しく合わせ、適切な機器等で正確に行います。
2) アンカーボルトは、二重ナット(ダブルナット)と座金で、ねじがナットの外に3山以上出るようにします。
ただし、コンクリートに埋め込まれる場合は、必ずしも二重ナットにする必要はありません。
正
問題文の内容通りです。
パッケージ形空気調和機は、コンクリート床の上に厚さ150 mmのコンクリート基礎を据付け、その基礎の上に 15t以上の防振ゴムパットを敷いて、その上に機器を水平に据え付けます。
また、地震による横ずれの移動防止として、4角にストッパーを取付けます。
正
問題文の内容通りです。
アンカーボルトが基礎を固定しているときに、地震力が働くと、機器が転倒するときに働くモーメントによって、引抜力と機器が横ずれするせん断力が働きます。
アンカーボルトが抜けないように、耐震設計し許容引抜き荷重を決定します。
許容引抜き荷重の採用に当たっては、実験結果から得られる、荷重-変位曲線により、長期許容引抜き荷重を基にアンカーボルトを設計・選定します。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問32)へ
令和4年度(2022年)前期 問題一覧
次の問題(問34)へ