2級管工事施工管理技士 過去問
令和4年度(2022年)前期
問35 (ユニットD 問7)
問題文
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問題
2級管工事施工管理技士試験 令和4年度(2022年)前期 問35(ユニットD 問7) (訂正依頼・報告はこちら)
- 低圧ダクトに用いるコーナーボルト工法ダクトの板厚は、アングルフランジ工法ダクトの板厚と同じとしてよい。
- 防火区画を貫通するダクトと当該防火区画の壁又は床との隙間には、グラスウール保温材を充てんする。
- 送風機吸込口がダクトの直角曲り部近くにあるときは、直角曲がり部にガイドベーンを設ける。
- アングルフランジ工法ダクトの横走り主ダクトでは、ダクトの末端部にも振れ止め支持を行う。
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題では、ダクトの支持部やコーナー部、貫通部の防火区画などについての施工が問われています。各工法や部分的に使用する材料は決まっているため、工法と材料をできるだけセットで覚得るといいと思います。
設問のとおりです。板厚(いたあつ)は圧力によって基準が定められており、低圧、高圧1、高圧2に分類されます。コーナーボルト工法は、本体の板を折り曲げてフランジを作り、押さえ金具を使用する一方で、アングルフランジ工法はアングルというL字型の金具を本体にリベットで取り付け、アングル同士をボルトナットで締めます。アングルフランジ工法の方が全方位を締めるため、より強固(高価)となります。
適当ではありません。
防火区画の貫通部分の隙間には、グラスウール保温材ではなく、不燃材料であるロックウールやモルタルが適しています。グラスウールもある程度の耐熱性がありますが、70℃を超える高温には耐性がありません。同時に吸水性や吸湿性があるため吸水(吸湿)するとグラスウールの体積が収縮し、防火機能がなくなる危険性があります。
ガイドベーンとは流路方向に円滑に気体を流すため、曲線状に加工された案内羽根です。ダクトの直角部に流路に対して平行に設けることで、圧力が分散し、壁面の破損や圧力損失によるエネルギーロスも和らげることができます。
横走り主ダクトを支持する吊り金具は、地震などの揺れにより疲労し、破壊してしまう恐れがあります。そのため、工法はアングルフランジ工法だけでなく、他の工法についてもダクトが12m以下の間隔で、かつ末端部分にも振れ止めを行う必要があります。
この問題では、アングルフランジ工法とコーナーフランジ工法の違いや、防火区画の貫通部についてなどが問われていました。いずれも使用する材料や、強度、耐熱性などの性質が異なるため、安全性へとつながる内容となっていますので、施工の際には十分気を付けましょう。
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02
ダクト及びダクト附属品の施工に関する問題です。
正
問題文の内容通りです。
コーナーボルト工法ダクトの板厚は、アングルフランジ工法ダクトの板厚に準じます。
誤
防火区画を貫通するダクトと当該防火区画の壁又は床との隙間には、モルタル・ロックウール保温材・その他不燃材料を充てんする。
「建築基準法施行令第112条(防火区画)」
第20項
【給水管・配電管・他の管準耐火構造の床若しくは壁(準耐火構造の防火区画)を貫通する場合は、管と準耐火構造の防火区画との隙間を、モルタル・ロックウール保温材・その他不燃材料で埋める必要があります。 】
正
問題文の内容通りです。
正
問題文の内容通りです。
横走りダクトの吊り間隔は、3640 mm以下とします。
横走りダクトは、次の1)、2)場合以外には、12 m以下ごとに、形鋼振れ止め支持を行うほか、横走りダクト末端部にも形鋼振れ止め支持を行います。
なお、壁貫通等で、形鋼振れ止め支持と同じように振れ防止ができるときは、貫通部や吊りを振れ止め支持とみなします。
1) ダクトの周長が、1000 mm 以内のとき。
2) 吊りボルトの長さが、平均 200 mm 以内のとき。
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