2級管工事施工管理技士の過去問 令和4年度(2022年)前期 4 問7
この過去問の解説 (1件)
この問題では、ダクトの支持部やコーナー部、貫通部の防火区画などについての施工が問われています。各工法や部分的に使用する材料は決まっているため、工法と材料をできるだけセットで覚得るといいと思います。
設問のとおりです。板厚(いたあつ)は圧力によって基準が定められており、低圧、高圧1、高圧2に分類されます。コーナーボルト工法は、本体の板を折り曲げてフランジを作り、押さえ金具を使用する一方で、アングルフランジ工法はアングルというL字型の金具を本体にリベットで取り付け、アングル同士をボルトナットで締めます。アングルフランジ工法の方が全方位を締めるため、より強固(高価)となります。
適当ではありません。
防火区画の貫通部分の隙間には、グラスウール保温材ではなく、不燃材料であるロックウールやモルタルが適しています。グラスウールもある程度の耐熱性がありますが、70℃を超える高温には耐性がありません。同時に吸水性や吸湿性があるため吸水(吸湿)するとグラスウールの体積が収縮し、防火機能がなくなる危険性があります。
ガイドベーンとは流路方向に円滑に気体を流すため、曲線状に加工された案内羽根です。ダクトの直角部に流路に対して平行に設けることで、圧力が分散し、壁面の破損や圧力損失によるエネルギーロスも和らげることができます。
横走り主ダクトを支持する吊り金具は、地震などの揺れにより疲労し、破壊してしまう恐れがあります。そのため、工法はアングルフランジ工法だけでなく、他の工法についてもダクトが12m以下の間隔で、かつ末端部分にも振れ止めを行う必要があります。
この問題では、アングルフランジ工法とコーナーフランジ工法の違いや、防火区画の貫通部についてなどが問われていました。いずれも使用する材料や、強度、耐熱性などの性質が異なるため、安全性へとつながる内容となっていますので、施工の際には十分気を付けましょう。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。