2級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)前期
4 問8
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問題
2級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)前期 4 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
保温、保冷、塗装等に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 冷温水配管の吊りバンドの支持部には、合成樹脂製の支持受けを使用する。
- 天井内に隠ぺいされる冷温水配管の保温は、水圧試験後に行う。
- アルミニウムペイントは、蒸気管や放熱器の塗装には使用しない。
- 塗装場所の相対湿度が85%以上の場合、原則として、塗装を行わない。
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この過去問の解説 (1件)
01
保温や保冷、塗装による管の保護は、管内を通る物質を効率よく運ぶための施工です。一見するとただ巻いてある(色がついている)だけですが、コスト面、安全面にとっても重要な工程となります。
吊りバンドだけでは、冷温水配管の周りを包んでいる保温材が配管の重みにより減肉(げんにく)してしまいます。合成樹脂製の支持受けを行うことで、配管を支持する面が広くなり、保温材が減肉することがなくなります。
工程として、水圧試験後に保温を行うことは基本ですので、覚えておきましょう。
仮に、水圧試験前に保温を行うと、水圧試験で配管から漏水などの不具合が生じた場合、どの箇所から発生しているのかをすぐに特定できなくなります。
アルミニウムペイントは、蒸気管や放熱器の塗装に使用します。
アルミニウムの塗膜を形成することで、本体の金属管の酸化による腐食(ふしょく)を防止するほか、耐熱性や遮熱性も有しています。
耐熱性塗料を使用する基準として、管表面の温度は150℃以上が望ましいとされています。
設問のとおりです。相対湿度が高いほど、塗料の乾燥時間が長くなり、塗料自体の品質も確保できなくなる恐れがあるため、塗装は行いません。また、湿度の他にも、強風や、気温が低すぎる(気温が5℃以下の)場合も塗装は行いません。
この問題の中には、過去に二次試験にも出題されたことのある設問が含まれていますので、選択肢のみだけではなく、なぜなのか文章で説明できるようにしておくといいと思います。
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