2級管工事施工管理技士 過去問
令和4年度(2022年)前期
問37 (ユニットD 問9)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和4年度(2022年)前期 問37(ユニットD 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

吐出しダンパーにより風量を調整する多翼送風機の試運転調整における一般的な実施順序として適当なものはどれか。

A:手元スイッチで瞬時運転し、回転方向を確認する。
B:吐出しダンパーを全開にする。
C:吐出しダンパーを全閉にする。
D:送風機を運転する。
E:軸受温度を点検する。
F:吐出しダンパーを徐々に開いて規定風量に調節する。
G:吐出しダンパーを徐々に閉じて規定風量に調節する。
  • A → B → D → G → E
  • A → B → D → E → G
  • B → A → D → G → E
  • C → A → D → F → E

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この過去問の解説 (2件)

01

多翼送風機は、シロッコファンとも呼ばれ、円筒の形状をしており、側面部に細長い形状をしたたくさんの羽根が角度をつけてついています。円筒の円の中心部を軸とし、回転することで遠心力が働き、軸部分の空気が羽根を通って羽根の外側へ風を送り込むことができます。

身近なものでは、レンジフード(換気扇)に使用されています。

選択肢1. A → B → D → G → E

瞬時スイッチの操作は最初に行いません。仮に回転方向が逆だった場合、吐出しダンパーも全開にしていると大量の風が逆流するため、非常に危険です。全開ではなく全閉にする必要がありますので、誤りです。

選択肢2. A → B → D → E → G

瞬時スイッチの操作は最初に行いません。また吐出しダンパーも全開ではなく全閉にする必要があります。軸受け温度は風量を調節したのちに測定しますので、誤りです。

選択肢3. B → A → D → G → E

吐出しダンパーは運転前に全閉にし、風量を制御しておく必要がありますが、反対の順番となっていますので誤りです。

選択肢4. C → A → D → F → E

適当な順番です

吐出しダンパーは、まず運転前には閉じておく必要があります。仮に吐出しダンパーを開けた状態で起動してしまうと、突然大量の風が送り込まれ、機械の故障につながります。

まとめ

試運転調整に関しては、順番が決まっていますので、まず何を確かめるのか、何を調節するのかを繰り返し読んで把握しておきましょう。併せて、軸受け温度は外部温度よりも40℃以上の温度差がないかについても覚えておくといいと思います。

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02

吐出しダンパーで風量を調整する、多翼送風機の試運転調整の、一般的実施順序に関する問題です。

 

多翼送風機の試運転調整は、一般的には、以下のように行います。

1) 軸受の注油確認。

2) 据付け状態(水平度・防振・たわみ継手・ベルト張り具合)の点検。

3) 送風機を手動回転し、羽根と内部の異常確認。

4) 吐出ダンパーを全閉。

5) 手元スイッチで瞬時運転して、回転方向を確認。

6) 吐出ダンパーを徐々に開き、風量測定口で風量測定し、規定風量へ調整。

7) 軸受温度点検。

8) 異常音・異常振動のないことの確認。

 

上記手順とA~Gを比べます。

A:5)

B:なし

C:4)

D:5)と6)の間

E:7)

F:6)

G:無効

選択肢1. A → B → D → G → E

Gの項目は無効です

選択肢2. A → B → D → E → G

Gの項目は無効です

選択肢3. B → A → D → G → E

Gの項目は無効です

選択肢4. C → A → D → F → E

多翼送風機の試運転調整の実施順序通りです

 

4)-5)-(5)と6)の間)-6)-7) の順番と、A~Gを当てはめます。

C→A→D→F→E となります。

まとめ

なお、Gの「吐出しダンパーを徐々に閉じて規定風量に調節する」も風量調整としては、実施できますが、運転中に風量調整を行うときの操作で、試運転調整ではありません。

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