2級管工事施工管理技士 過去問
令和4年度(2022年)後期
問21 (2 問15)
問題文
屋内消火栓設備において、加圧送水装置の方式として、適当でないものはどれか。
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問題
2級管工事施工管理技士試験 令和4年度(2022年)後期 問21(2 問15) (訂正依頼・報告はこちら)
屋内消火栓設備において、加圧送水装置の方式として、適当でないものはどれか。
- 水道直結による方式
- 高架水槽による方式
- 圧力水槽による方式
- ポンプによる方式
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この過去問の解説 (2件)
01
屋内消火栓設備とは、火災が発生した場合に使用される設備で、各施設の壁に消火栓と表示された扉が埋め込まれているのを見たことがあると思います。中にはポンプやホース、非常電源等が入っており、消火する際に操作をすることができます。
適当ではありません。
水道直結による方式は加圧送水装置に含まれていません。水道直結方式ですと貯水施設が無いため、緊急時には水量がほとんどないあるいは全くない状態となり、消火ができません。
高架水槽方式はビルやマンションの屋上に設置されるタンク(貯水槽)を用いる方式で、まず配水管からの水を地上付近で受水槽に貯め、ポンプによって屋上の高架水槽へ送水します。次に屋上(高所)からの重力を利用し、各階の家庭へ給水する仕組みとなっています。
圧力水槽とは、まず配水管から受水槽へ水を流し、貯まったらその水を密閉した圧力水槽へ流して貯めます。そして圧力水槽内部にポンプで圧力をかけることでタンク内の空気を圧縮させます。その空気圧を利用して各家庭へ給水をする仕組みとなっています。圧力をかけるため、タンクには耐圧性が必要となります。
ポンプによる方式は、地下に埋め込まれた水槽へ水を貯めておき、非常時になると非常電源を使用しプロペラを回転させることで運動エネルギーを発生させ、そのエネルギーで圧力を得て送水する方式です。
この問題では、水道直結方式以外には共通して受水槽がありますので、その違いを覚えておきましょう。
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02
屋内消火栓設備の加圧送水装置の方式に関する問題です。
「消防法施行規則第12条(屋内消火栓設備に関する基準の細目)」
第7号に加圧送水装置の方式の定めが決められています。
また、「消防庁告示第8号(加圧送水装置の基準)」に加圧送水装置の方式の基準が定められていますので、以下に簡単に紹介します。
【 第2 用語の定義
1) 加圧送水装置は、高架水槽、圧力水槽、ポンプにより圧力を加え、送水を行う装置です。
2) 高架水槽方式の加圧送水装置は、高架水槽の落差を利用して送水圧力を得ます。
3) 圧力水槽方式の加圧送水装置は、水槽に加えられた圧力を利用して送水を行います。
4) ポンプ方式の加圧送水装置は、回転する羽根車による運動エネルギーで、送水します。
】
誤
加圧送水装置の方式ではありません。
消火栓設備で、スプリンクラー設備の場合は、消火栓と水道とが連結して、消火を行います。
正
加圧送水装置の方式です。
高架水槽の落差で送水圧力を得る加圧送水装置で、水槽、制御盤、水位計、排水管、溢水用排水管、補給水管、マンホール、他必要な機器で構成されます。
正
加圧送水装置の方式です。
水槽に加えられた圧力で送水を行う加圧送水装置で、水槽、圧力計、水位計、制御盤、排水管、補給水管、マンホール、他必要な機器で構成されます。
正
加圧送水装置の方式です。
回転する羽根車による運動エネルギーで送水圧力を得る加圧送水装置で、ポンプ及び電動機、制御盤、呼水装置、水温上昇防止用逃し配管、ポンプ性能試験装置、起動用水圧開閉装置、フート弁、他必要な機器で構成されます。
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