2級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)後期
3 問1
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問題
2級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)後期 3 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
空気調和機に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- パッケージ形空気調和機は、圧縮機、熱源側熱交換器、利用側熱交換器、膨張弁、送風機、エアフィルター等が、屋外機や屋内機に収納される。
- ユニット形空気調和機の風量調節には、インバーター、スクロールダンパー及びインレットベーン方式があり、省エネルギー効果が最も高いのはインバーター方式である。
- ガスエンジンヒートポンプ式空気調和機は、エンジンの排ガスや冷却水の排熱の有効利用により高い冷房能力が得られる。
- ユニット形空気調和機は、冷却、加熱の熱源装置を持たず、ほかから供給される冷温水等を用いて空気を処理し送風する機器である。
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この過去問の解説 (1件)
01
空気調和機には、夏の冷房や冬の暖房機能だけでなく、梅雨の湿度が高い季節にも除湿機能があり活躍しています。その冷暖房の仕組みや機種(方式)を知ることで、用途により最適な空気調和機の選定に大いに役立ちます。
パッケージ形空気調和機は、本体の中に一連の冷暖房に使用する装置が組み込まれており、コンパクトな造りとなっています。
インバーター(Inverter)とは、直訳すると、反転するものとされていますが、コンバーター(Converter)により電流を交流から直流へ変換し、コンデンサを通して電圧と周波数を任意のものとなるように直流から交流へ変換する役割を持ちます。
それに対してスクロールダンパー(Scroll Damper)は、風量を羽根の開閉で調節できますが、電力についてはインバーターほど細かく制御はできません。
適当ではありません。
エンジンの排ガスや冷却水の排熱を有効利用することで、冷房能力ではなく高い暖房能力が得られます。なお、環境熱を利用するヒートポンプ式は、電力はポンプを回すのみに使用しますので、空気を加熱冷却する空気調和機と比べて環境にやさしい空気調和機として挙げられています。
ユニット形空気調和機は、冷却塔や熱源装置については配管で繋ぎ、送風を行います。本体には組み込まれていません(マルチパッケージ形空気調和機には熱源装置やエアフィルターなどの装置が本体に組み込まれています)。
この問題では、文章の矛盾(排熱を利用するのに冷房能力が高い?)暖房であると導き出せましたが、他の設問が正しいかどうかを判別するのは難しいかもしれません。
最低限マルチパッケージ空気調和機とユニット形空気調和機の違いを理解しておきましょう。
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