2級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)後期
3 問2

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問題

2級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)後期 3 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

設備機器に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 冷却塔は、冷凍機等で作る冷水を利用して冷却水の水温を下げる装置である。
  • 遠心ポンプでは、吐出し量は羽根車の回転速度に比例して変化し、揚程は回転速度の2乗に比例して変化する。
  • 軸流送風機は、軸方向から空気が入り、軸方向に抜けるものである。
  • パン形加湿器は、水槽内の水を電気ヒーター等により加熱し蒸気を発生させて加湿する装置である。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題では空調設備や換気、加湿についての記述があります。範囲は広いですが、一度解いて解説を読むことで効率よく知識を得られますので、理解できなくても目を通しておくといいと思います。

選択肢1. 冷却塔は、冷凍機等で作る冷水を利用して冷却水の水温を下げる装置である。

適当ではありません

冷却水の水温を下げる仕組みは、まず冷却塔の冷却水が空気と接触して冷却水の一部が蒸発します。相変化(状態変化)により潜熱が発生し、冷却水の熱を奪って気化するため、結果的に冷却水は冷やされます

設問は冷水により水温を下げると記載されていますので誤っています。

選択肢2. 遠心ポンプでは、吐出し量は羽根車の回転速度に比例して変化し、揚程は回転速度の2乗に比例して変化する。

回転速度が速くなるほど吐出し量も大きくなり、揚程(ようてい)は回転速度の2乗、軸動力は3乗に比例して変化します。尚、軸動力(じくどうりょく)とは、ポンプが稼働した時のモーターの出力あるいは駆動気がポンプに与える動力をいいます。

選択肢3. 軸流送風機は、軸方向から空気が入り、軸方向に抜けるものである。

軸流送風機(じくりゅうそうふうき)は、端的に言えば扇風機を大型にしたものです。設問のとおり、プロペラが回ることで軸方向から空気を取り入れ、勢いよく軸方向へ抜けていきます。

長距離のトンネルの上部に換気する目的や、自動車のファンにも使用されます。

選択肢4. パン形加湿器は、水槽内の水を電気ヒーター等により加熱し蒸気を発生させて加湿する装置である。

パン形加湿器は、パンと呼ばれる蒸発用の皿を電気あるいは蒸気ヒーターで加熱し、中に入っている水を蒸発させ、空気を加湿する装置です。パッケージ空気調和機に組み込まれており、冬季の暖房使用時は空気が乾燥するので、加湿機能を追加することができます。

まとめ

この問題では、羽根車の回転速度と揚程についての設問がありました。上記にも示したように回転速度と揚程、軸動力の関係については押さえておきましょう。

また、冷房や暖房の仕組みについても空気の移動や冷却水の蒸発による潜熱などの仕組みも図を利用して理解しましょう

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