2級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)後期
3 問3

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問題

2級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)後期 3 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

配管材料及び配管附属品に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • バタフライ弁は、仕切弁に比べ、取付けスペースが小さい。
  • 逆止め弁は、チャッキ弁とも呼ばれ、スイング式、リフト式等がある。
  • 硬質ポリ塩化ビニル管の接合は、接着接合、ゴム輪接合等がある。
  • 硬質ポリ塩化ビニル管のVU管は、VP管に比べて設計圧力が高い。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題では、弁の名称と用途、利点や欠点を比較して理解する必要があります。

以下に一般用バルブの名称と特徴を記載します。

仕切弁

管内水門のようなプレートを差し込み、流体を止める

低頻度かつゆっくりと開閉する場合に用いられる

玉形弁

ハンドルを回転させることで弁棒が回転し、弁体も開閉する

弁体を受け止める箱が玉形になっている

流体を遮断したり、流量を調節できる

逆止め弁

流体の圧力変化により弁体が自然に動き、開閉する

1方向に流す場合のみに用いられ、逆流を自動的に防止する機能を持つ

バタフライ弁

軸を中心に弁体が回転し、弁が開閉する

構造が軸と平たい円型でできており、小型軽量化が可能

ボール弁

穴が開いたボール状の弁体が回転し、弁の開閉を行う

圧力損失が小さいが、流量調整には不向き

選択肢1. バタフライ弁は、仕切弁に比べ、取付けスペースが小さい。

バタフライ弁は丸型の弁箱とその中を通る軸、平たい円型の弁体からなるシンプルな構造です。圧力損失は少なく、バルブの厚さも薄くて済むなど経済性にも良いですが、摩耗に弱い点もあるため、使用頻度など設置の条件はあらかじめ確認をしておきましょう。

選択肢2. 逆止め弁は、チャッキ弁とも呼ばれ、スイング式、リフト式等がある。

チャッキ弁はチェックバルブとも呼ばれ、チェックにはせき止めるという意味を持ちます。スイング式は管の吐出口から逆流する流体が弁体を押し込み、水平方向に自然に蓋をする仕組みです。リフト式は弁体が流体の圧力により鉛直方向に動き開閉する仕組みで、逆流しても弁体が自然に下がり流入を防ぐ仕組みとなっています。

選択肢3. 硬質ポリ塩化ビニル管の接合は、接着接合、ゴム輪接合等がある。

接着接合やゴム輪接合のほかに、加熱しながら接合を行う熱間接合や常温で行う冷間接合、差し込み接続などがあります。

選択肢4. 硬質ポリ塩化ビニル管のVU管は、VP管に比べて設計圧力が高い。

適当ではありません

VU管はVP管よりも肉薄な(うすい)構造であるため設計圧力は低いです。VU管の主な用途は屋内外の排水や通気です。

一方でVP管は肉厚な(厚い)構造であり、薬液や給水圧送などに用いられます。

(個人的な覚え方として、VU管はVP管より薄い=Uとしています)

まとめ

上記のように個人的に覚え方を考えたり、名称に特徴があればなぜその名称がついているのかを調べると覚えやすくなります。また、図に自分でメモを書き込んだり、自分の手で図を描くなどをするのも一つの手法かと思います。

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