2級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)後期
4 問1
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問題
2級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)後期 4 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
公共工事の施工計画等に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 工事に使用する資機材は、石綿を含有しないものとする。
- 仮設計画は、設計図書に特別の定めがない場合、原則として請負者の責任において定める。
- 現場説明書と質問回答書の内容に相違がある場合は、現場説明書の内容が優先される。
- 工事写真は、後日の目視検査が容易でない箇所のほか、設計図書で定められている箇所についても撮影しなければならない。
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この過去問の解説 (1件)
01
公共工事において、施工計画書は施工者が施工前に作成・提出する書類の最も重要なものです。
工程管理や品質管理、出来形管理はもちろん、環境に考慮した対策や交通管理(通行止めもしくは片側交互通行など)に関してもあらかじめ発注者と協議し、決定ののち作成する必要があります。
石綿はアスベストとも呼ばれ、平成18年より人体に有害な物質として使用は禁止されています。(ただし、引き続き使用している資機材については除外されているため、現在でもアスベストが含まれた資機材が存在しています。)
その後、建築物の解体、改修による曝露(ばくろ)での健康被害を防止するために、令和2年に石綿則が改正されました。
仮設計画については、大きく指定仮設と任意仮設に分類されます。
仮設に計上されている金額が定められている額を超える場合は、指定仮設となります。特に設計図書に指定仮設の記載がない場合は、原則任意仮設(施工者の責任において自由に仮設の施工)ができますが、土地や保安林などの問題も発生しうるので、あらかじめ発注者には施工計画書を作成する前に相談をすることが重要です。
適当ではありません。
現場説明書とは、共通仕様書の内容よりも現場において考慮する必要のある事項を記載した説明書です。質問回答書は、施工者が設計図書に対して質問した内容の回答が記載されています。
設計図書の中でも、質問回答書が最も新しく作成される書類であり、より現場にあった内容となっています。
設計図書に準じて、施工者は写真撮影をするほか、出来形を測定を行い、設計内容と合致させる必要があります。そうでなければ、完成してから内部の施工内容が不明であったり、設計図書に合わない施工をしていたことが発覚し、最初から取り壊してやり直しをする事態へと発展します。
施工計画書において、設計図書は非常に重要な書類となりますので、現場に沿った内容なのか、施工前に問題が発生しうる箇所はないか(掘削高、架空線、土地や道路の占有、埋設物)などを洗い出し、調査をする必要があります。その際は発注者と密に連絡を取らなければなりません。
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