2級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)後期
4 問8

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問題

2級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)後期 4 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

塗装に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 塗料の調合は、原則として、工事現場で行う。
  • 塗装の工程間隔時間は、材料の種類、気象条件等に応じて定める。
  • 塗装場所の気温が5℃以下の場合、原則として、塗装は行わない。
  • 下塗り塗料としては、一般的に、さび止めペイントが使用される。

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この過去問の解説 (1件)

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塗装工事において、気温、湿度、塗重ね時間や養生期間など、最も天候に左右されやすい工事といえますので、悪天候対策のために事前に工法の変更の検討や準備を行っておく必要があります。

選択肢1. 塗料の調合は、原則として、工事現場で行う。

適当ではありません。

塗料の調合は原則として同じ製造所で同一時期に製造されたものを使用します。工事現場で調合を行うと、作業員ごとの調合に差が出たり、その日の環境に起因して強度の低下やムラのある仕上がりになってしまいます。また、同じ製造所の塗料でも、ロット(製造日)が異なっても調合にムラが発生するので、施工途中から追加注文が必要だとならないように気を付けましょう。

選択肢2. 塗装の工程間隔時間は、材料の種類、気象条件等に応じて定める。

例えば工程間隔時間においては、建物の日当たりのある場所か一日中陰になる場所か、塗る塗料の厚さ、木材や鋼材などの材質、気温、天候(特に湿度)に左右されます。塗料自体の工程間隔は目安として説明書がありますので、よく読んでから施工を行いましょう。

選択肢3. 塗装場所の気温が5℃以下の場合、原則として、塗装は行わない。

塗装場所の気温が5度以下の場合は行いませんが、採暖を行って5度を超える環境を維持できるのであれば、作業を行うのは問題ありません

選択肢4. 下塗り塗料としては、一般的に、さび止めペイントが使用される。

下塗り塗料の例として、フェノールやアクリル系の合成樹脂を使用した塗料や、エポキシ樹脂系の塗料があります。構造物自体に塗膜を形成することで、酸素や水を触れさせないようにし、劣化を防いで寿命を延ばす役割を果たします。

まとめ

塗装においては、湿度が85%以上、気温が5℃以下であると施工は不適切であると建築工事標準仕様書に記載されていますので、基礎として覚えておきましょう(塗料の効果が遅くなり、塗料の機能である防水効果や仕上がりに影響を及ぼします)。

また、この問題では施工上どれが問題が発生しやすいかを想像し、ミスが発生しやすいものが該当するものと考えていいと思います

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