2級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)後期
4 問9
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問題
2級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)後期 4 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
異種管の接合に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 金属異種管の接合でイオン化傾向が大きく異なるものは、絶縁継手を介して接合する。
- 配管用炭素鋼鋼管と銅管の接合は、絶縁フランジ接合とする。
- 配管用炭素鋼鋼管とステンレス鋼管の接合は、防振継手を介して接合する。
- 配管用炭素鋼鋼管と硬質塩化ビニル管の接合は、ユニオン又はソケットを用いて接合する。
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この過去問の解説 (1件)
01
材質の異なる管同士を異種管といいます。異種管をそのまま接合すると接触しているところから酸化還元反応が生じ、腐食による欠けや膨張などにより管内の気体や流体が漏れてしまいます。そのため、継手を介して接合することが必要となります。
イオン化傾向が大きく異なるものは、イオン化傾向の小さい方が酸化還元反応の媒体となり、腐食を進行させてしまいます。そのため、直接接触を避けるための縁を切る絶縁継手を介することで、腐食を防ぐことができます。
絶縁フランジ接合とは、竹の節のように、一定間隔で接合部分にボルトやねじを取付けるための管から出た出っ張りをいいます。鋼管と銅管も異なる材質ですので、そのままの接合は腐食の原因となります。フランジ間に絶縁体となる材質のパッキンを挟み込み、直接の接触を避けます。
適当ではありません。
防振継手(ぼうしんつぎて)とは、機械や管による振動を伝わりにくくするために取付けられる継手で、温度による伸縮なども吸収することができますが、異種管接合には腐食対策が必要であり、絶縁フランジ接合とすると公共建築工事標準仕様書(機械設備工事)に記載されているため、防振継手は適当ではありません。
ビニル管のような樹脂系の管は、金属ではないため腐食による錆が発生しない事がメリットとして挙げられます。硬質塩化ビニル管と他の管との場合は継手を設けず差し込むことで接続することができます。接続には差し口と受け口が必要になる為、ソケットやユニオンが必要となります。
異種管の接合の際には、必ず腐食が発生しないかを念頭に置きましょう。尚、ステンレス管は銅や青銅をはじめとしたイオン化傾向が同程度のものや鉛との直接接合が可能な場合などもありますので、材質と直接接触の可否について一度確認を行ってから施工を行いましょう。
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