2級管工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)後期
4 問10
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問題
2級 管工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)後期 4 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
空気調和設備の試運転調整における「測定対象」と「測定機器」の組合せのうち、適当でないものはどれか。
- ダクト内圧力 ――― 直読式検知管
- ダクト内風量 ――― 熱線風速計
- 室内温湿度 ―――― アスマン通風乾湿計
- 室内気流 ――――― カタ計
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この過去問の解説 (1件)
01
空気調和設備は、エアコンのように気温や湿度を調節するほかに、大気中の粉塵(ふんじん)の除去、気流を調節する機能を持つ設備をいいます。
誤りです。
ダクトとは、空調のための気体を送り込む際に使用する管(通風管)のことを言います。
直読式検知管とは、ガラス管の中に試験薬が入っており、採取した気体中に目的の気体の濃度を変色した目盛を読んで測定する検知管です(大気中の酸素濃度を測定するときなどに使用します)。
直読式検知管では圧力を測定することはできないため、誤りとなります。
熱線風速計のセンサ部分には、風を受けて熱に反応する抵抗体が組み込まれています。その抵抗体の温度が下がる(上がる)と、電気抵抗値が増減し、その増減が風速の増減として換算され、風速を測定できます。
風量(m3/s)は管の断面積(S)と風速(m/s)に関係するため、風速がわかれば風量が算出されます。
風量=断面積×風速
アスマン通風乾湿計について、日射や放射から断熱可能な材質で覆われた円筒により、乾球、湿球を保護した部分と、風を感知する部分を併せ持っています。測定したい場所で吊るし(高さ1.5m程度、付近に熱の影響がないこと)、通風により湿球周辺の水分が気化(蒸発)することで熱を生じ、乾球と湿球の気温差を測定することができます。
カタ計は、微風速計として用いられており、室内のように風速が小さく(10㎝/s程度)、一方向からでない気流が生じる場所での測定に使用されます。
聞きなれない計測機器が多いですが、過去問に同様の問題が頻繁に出ていることから、過去問題をこなし、覚えていくとよいでしょう。覚えるのが難しければ、それぞれの計測器を画像検索をしてみることで、形状を覚えるのも一つの方法かと思います。
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