2級管工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)前期
問9 (2 問3)

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問題

2級 管工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年)前期 問9(2 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

冷房負荷計算に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • OA機器による熱負荷は、顕熱のみである。
  • ガラス面からの熱負荷は、ガラス面を透過した日射による負荷のみとする。
  • 人体による熱負荷は、顕熱と潜熱である。
  • 一般的に、9時、12時、14時及び16時における熱負荷を計算する。

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この過去問の解説 (1件)

01

冷房負荷計算に関する問題です。

選択肢1. OA機器による熱負荷は、顕熱のみである。

問題文の内容通りです

 

室内の事務機器の負荷は、事務機器が室内にあるときは、顕熱を発生します。

事務機器負荷=消費電力×部屋面積×負荷率(0.6)

 

電動機で駆動する機器も、室内にあるときは、顕熱を発生します。

 

選択肢2. ガラス面からの熱負荷は、ガラス面を透過した日射による負荷のみとする。

ガラス面からの熱負荷は、ガラス面を透過した日射による負荷と、室内外の温度差による通過熱による負荷です

 

窓ガラスに入射した日射は、一部は反射、一部はガラスに吸収されてガラス本体の温度を上げてから、対流と日射熱で室内の熱負荷となります。

日射の透過部分は、そのまま熱負荷となります。

 

ガラス面からの負荷計算は、室内外の温度差による通過熱と、透過する日射熱の2つで計算します。

選択肢3. 人体による熱負荷は、顕熱と潜熱である。

問題文の内容通りです

 

人間の代謝機能による熱放射は、室内の熱負荷となります。

人体からの熱負荷は、体表面と肺臓からの対流と水分蒸発によるもので、顕熱と潜熱があり、発生熱は人種・性別・年令・運動・室内環境などで異なります。

 

室温変化によって全発熱量はほとんど変化しませんが、温度が下がるほど顕熱が大きく、潜熱が小さくなります。さらに、労働の重・軽によっても、顕熱と潜熱の上下が異なります。

選択肢4. 一般的に、9時、12時、14時及び16時における熱負荷を計算する。

日射による負荷が最大となる時刻は、東西南北と午前午後で変化するため、一般的には、1日に決められた時間、9時、12時、14時及び16時の熱負荷を計算します。

 

各時刻からの集計で、建物に最大負荷を生じる時刻を求め、ゾーンに関連するときはゾーンごとの要素も加え、最大負荷となる時刻を決めます。

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