2級管工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)前期
問22 (2 問16)

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問題

2級 管工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年)前期 問22(2 問16) (訂正依頼・報告はこちら)

ガス設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 内容積が20L以上の液化石油ガス(LPG)容器は、原則として、通風の良い屋外に置く。
  • 開放式ガス機器とは、燃焼用の空気を屋内から取り、燃焼排ガスを排気筒により屋外に排気する方式をいう。
  • 液化石油ガス(LPG)は、常温・常圧では気体であるものに加圧等を行い液化させたものである。
  • マイコンガスメーターは、供給圧力が0.2kPaを下回っていることを継続して検知した場合等に、供給を遮断する機能をもつ。

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この過去問の解説 (1件)

01

ガス設備に関する問題です。

選択肢1. 内容積が20L以上の液化石油ガス(LPG)容器は、原則として、通風の良い屋外に置く。

問題文の内容通りです

 

「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則第18条(供給設備の技術上の基準)」

【 ・充てん容器(内容積が 20 L以上のもの)には、容器を置く位置から 2 m以内にある火気をさえぎる措置を講じる。

・屋外に置くこと。

・充てん容器には、湿気や水滴等による腐しょく防止措置を取ること。

・充てん容器は、常に温度 40℃以下に保つこと。 】

 

*容器を外の通風の良い場所においても、直射日光が当たり、容器の温度が上がるときは、対策として、直射日光の当たらない場所、屋根を付ける、昼間は散水するなどの、温度上昇対策が必要です。

選択肢2. 開放式ガス機器とは、燃焼用の空気を屋内から取り、燃焼排ガスを排気筒により屋外に排気する方式をいう。

開放式ガス機器とは、燃焼用の空気を屋内から取り、燃焼排ガスをそのまま屋内に排気する方式をいう

 

開放式ガス機器は、屋内からの燃焼用空気を、燃焼した排ガスをそのまま屋内に排出する機器で、以下のようなものがあります。

・ガス調理機器(ガスコンロ、ガスオーブンなど)、・ガスストーブ、ガス湯沸かし器など

 

開放式に対して、密閉式ガス機器があり、空気の取入れと排ガス処理にはいろいろありますが、基本的には、排ガスは、屋外に排出します。

選択肢3. 液化石油ガス(LPG)は、常温・常圧では気体であるものに加圧等を行い液化させたものである。

問題文の内容通りです

 

LPガスは液化石油ガスと呼ばれ、常圧では気体ですが、圧力を加えることや冷却することで、液化する炭化水素のことです。

LPガス中の炭化水素は、プロパンが最も多く、次にブタン、プロピレン、ブチレンなどです。

選択肢4. マイコンガスメーターは、供給圧力が0.2kPaを下回っていることを継続して検知した場合等に、供給を遮断する機能をもつ。

問題文の内容通りです

 

「ガス工作物の技術上の基準を定める省令第50条(ガス遮断機能を有するガスメーター)」

【 ガスが流入している状態で、

・災害の発生のおそれのある大きさの地震動

・過大なガスの流量

異常なガス圧力の低下

を検知した場合、ガスを速やかに遮断する機能を有することとします。 】

 

ガス圧力低下の圧力については、規定されていませんが、次の解釈で描かれています。

「ガス工作物技術基準の解釈例第112条(ガス遮断機能を有するガスメーターの機能)」

・災害の発生のおそれのある地震動:250ガルを超える地震動を継続して検知した場合

・過大なガスの流量:ガスメーターの使用最大流量の2倍を超える流量を検知した場合

異常なガス圧力の低下:ガスメーター上流側ガス圧力が0.2 kPaを下回っていることの継続を検知した場合

 

ガス工作物技術基準の解釈例では、0.2 kPaとありますが、ガスメーターメーカーによっては、0.3 kPaとしているところもあり、必ずしも 0.2 kPaではありません。(法的に数値が規制されていません)

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