2級管工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)前期
問17 (2 問11)

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問題

2級 管工事施工管理技術検定試験 令和6年度(2024年)前期 問17(2 問11) (訂正依頼・報告はこちら)

給水設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 水道直結方式は、給水負荷が最大となる瞬間に対応するために、ピーク時の給水使用量を予想する必要がある。
  • 高置タンク方式は、他の給水方式に比べ、給水圧力の変動が大きい。
  • 設置器具数が少ない場合には、管均等表を利用して管径を決定する方法もある。
  • 受水タンク、高置タンク等は、水を汚染するほこり等がタンク内に入らないよう据付け場所を考慮する。

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この過去問の解説 (1件)

01

給水設備に関する問題です。

選択肢1. 水道直結方式は、給水負荷が最大となる瞬間に対応するために、ピーク時の給水使用量を予想する必要がある。

問題文の内容通りです

 

水道直結方式は、水道本管給水圧、夏季時の最大需要時の給水圧力の確保ができるかどうかなどを確認します。

必要な水圧は、水道本管より最高位にある水栓か器具までの高さに相当する圧力、水道本管から最高位などの条件下にある水栓や器具までの弁・継手・直管による圧力損失、最高位にある水栓や器具の必要吐出圧力、以上の3つの圧力を加えた圧力より高い圧力を満足するようにします。

選択肢2. 高置タンク方式は、他の給水方式に比べ、給水圧力の変動が大きい。

高置タンク方式は、他の給水方式に比べ、給水圧力の変動が小さい

 

給水方式と給水圧力の変化を下表のように評価できます。

給水方式水道直結方式

高置タンク

方式

ポンプ直結

方式

圧力タンク

方式

直結直圧直結増圧

給水圧力

の変化

 

水道本管

の圧力に

応じて

変化する

ほとんど

一定

ほとんど

一定

ほとんど

一定

圧力タンク

出口に

圧力調整弁

がないと、

圧力変動が

大きい

➀、②、③は有利な順番を示します。

選択肢3. 設置器具数が少ない場合には、管均等表を利用して管径を決定する方法もある。

問題文の内容通りです

 

小規模な建物や基本計画時の概略管径の決定に、管均等表を用いる方法があります。

下表に管均等表例を示しますが、左側の管径の管が、横軸の各管径の何本かに相当することを示します。

 

手順概略は以下です。

1) 器具の接続口径から各枝管の径を求めます。

2) 枝管を均等表から、系統ごとに最小枝管系に換算し、累計します。

3) 同時使用率を求め、区間ごとの均等数を求め、均等表から逆算で管径を求めます。

 

管の均等表例

 1520253240
151    
202.51   
255.22.11  
3211.14.42.11 
4017.26.83.31.51
5033.713.96.43.02.0

選択肢4. 受水タンク、高置タンク等は、水を汚染するほこり等がタンク内に入らないよう据付け場所を考慮する。

問題文の内容通りです

 

「建設省告示第1597号(建築物に設ける飲料水の配管設備及び排水のための配管設備の構造方法を定める件)」

第1  飲料水の配管設備の構造は、次に定めます。

2) 給水タンク及び貯水タンク(建築物の内部、屋上又は最下階の床下に設ける場合)

 

・ 外部から給水タンクや貯水タンクの天井、底、周壁の保守点検が容易で安全に行えるように設置します。

・ 圧力タンク等を除き、ほこりその他衛生上有害なものが入らないように、オーバーフロー管を有効に設けます。

・ 最下階の床下や浸水により、オーバーフロー管から逆流のおそれがある場所に、給水タンクを設置する場合は、浸水を容易に検知できるようにします。

・ 圧力タンク等を除き、ほこりや衛生上有害なものが入らないように、通気装置を有効に設けます。

・ 給水タンク上に、ポンプ、ボイラー、空気調和機などの機器を設ける場合、飲料水を汚染しないように衛生上必要な措置を講じます。

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