2級管工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)後期
問13 (ユニットB 問7)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年)後期 問13(ユニットB 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

換気に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 温度差を利用する自然換気方式では、換気対象室の高い位置に排気口を設ける。
  • 無窓の居室の換気は、第一種機械換気方式とする。
  • 第二種機械換気方式は、排気口を設けない。
  • 便所の換気は、臭気の拡散防止のため第三種機械換気方式とし室内を負圧とする。

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この過去問の解説 (2件)

01

換気に関する問題です。

選択肢1. 温度差を利用する自然換気方式では、換気対象室の高い位置に排気口を設ける。

問題文内容のとおりです

 

自然換気は、給気口と排気筒付き排気口があり、風力か温度差による浮力で、室内空気を屋外に排出します。

「建築基準法施行令第129条の2の5」

【 建築物に設ける自然換気設備は、次の構造とします。

1) 換気上有効な給気口と排気筒を有します。

2) 給気口は、居室の天井の高さの 1/2以下の高さに設け、外気開放の構造とします。

3) 排気口は、給気口より高い位置に設け、常時開放とし排気筒立上部に直結します。

4) 排気筒は、排気する立上り部があって、頂部は外気の流れで排気に支障ない構造とし、直接外気に開放します。 】

選択肢2. 無窓の居室の換気は、第一種機械換気方式とする。

問題文内容のとおりです

 

第一種機械換気は、給気側と排気側にそれぞれ送風機をを設け、確実に給・排気ができ、室内の気流分布や圧力の制御が可能です。

外気と遮断された無窓の居室や窓の開放ができず空調で確実に換気できる室、実験室などで、第一種機械換気が用いられます。

選択肢3. 第二種機械換気方式は、排気口を設けない。

第二種機械換気方式は、給気側にだけ送風機を設け、排気口を設けて排気します

 

第二種機械換気は、給気側にだけ送風機を設け、室内を正圧にして、室内圧が正圧になった分だけ、排気口から排気する方式です。

選択肢4. 便所の換気は、臭気の拡散防止のため第三種機械換気方式とし室内を負圧とする。

問題文内容のとおりです

 

第三種機械換気は、排気側だけに送風機を設け、室内圧を負圧にし、給気は給気口から室内が負圧になった分だけ室内に流れ込み、換気します。

便所や浴室のような部屋全体から臭気や水蒸気が発生する部屋で、臭気や水蒸気が室外に拡散させたくないときに、有効な換気方式です。

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02

換気に関する基本的知識を問う設問です。

選択肢1. 温度差を利用する自然換気方式では、換気対象室の高い位置に排気口を設ける。

正しいです。

自然換気方式の場合、給気口は低い位置、排気口は高い位置です。

汚れた空気は温度が高く、上に行きやすい性質があります。

したがって、排気口を高い位置に設けることになります。

選択肢2. 無窓の居室の換気は、第一種機械換気方式とする。

正しいです。

第一種換気方式とは、給気・排気とも換気扇で強制的に行うことです。

機械室や劇場など、窓がない場合、換気扇で風の通り道を作る必要があります。

なお、第一種換気の具体的な機器構成として、給気用と排気用の換気扇をそれぞれ設ける方法の他、

全熱交換器(いわゆるロスナイ)を使う方法もあります。

選択肢3. 第二種機械換気方式は、排気口を設けない。

誤りです。

第二種換気方式とは、給気は換気扇、排気は自然排気とする方式です。

排気口が必要となります。

選択肢4. 便所の換気は、臭気の拡散防止のため第三種機械換気方式とし室内を負圧とする。

正しいです。

第三種換気方式とは、給気は自然給気、排気は換気扇とする方式です。

24時間換気が義務化された平成16年以降築の民家でよく使われています。

一般にリビングの壁に給気口が設けられ、ドアの最下部にあるすき間から廊下などを通じて、トイレの換気扇から排出します。

 

なお、負圧とは、外の空気に押し込まれることです(逆に正圧は、空気が他へ広がっていくことです)。

高気圧と低気圧の関係と同じです。

負圧では空気が押し込まれるので、臭いも他へは広がりません。

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