2級管工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)後期
問15 (ユニットB 問9)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年)後期 問15(ユニットB 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

上水道に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 水道水の消毒薬には、次亜塩素酸ナトリウム等が使用される。
  • 遊離残留塩素より結合残留塩素の方が、殺菌力が高い。
  • 水道水の水質基準のうち、pH値は、5.8以上8.6以下とされている。
  • 「消防法」に規定する有効容量が10m3を超える消防用水槽であって、全く飲用に供されることのないものは、簡易専用水道に該当しない。

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この過去問の解説 (2件)

01

上水道に関する問題です。

選択肢1. 水道水の消毒薬には、次亜塩素酸ナトリウム等が使用される。

問題文内容のとおりです

 

浄水施設には必ず消毒設備を設置します。

消毒薬は、液化塩素、高度さらし粉、次亜塩酸ナトリウムなどです。

選択肢2. 遊離残留塩素より結合残留塩素の方が、殺菌力が高い。

遊離残留塩素より結合残留塩素の方が、殺菌力が弱い

 

遊離残留塩素は、塩素を水に溶かして次亜塩素酸(HOCl)を生じさせてできるものです。

水中に溶け込んでいるアンモニアと、次亜塩素酸が反応して、NH2Cl,NHCl2,NCl3が生じ、NH2Cl,NHCl2はが、結合残留塩素です。

 

結合残留塩素の殺菌力は、遊離残留塩素の、約 1/25 です。

選択肢3. 水道水の水質基準のうち、pH値は、5.8以上8.6以下とされている。

問題文内容のとおりです

 

「水質基準に関する省令」

【 水道による供給水は、表の各事項に掲げる基準に適合します。

PH値:5.8以上 8.6以下とします。 】

選択肢4. 「消防法」に規定する有効容量が10m3を超える消防用水槽であって、全く飲用に供されることのないものは、簡易専用水道に該当しない。

問題文内容のとおりです

 

「水道法第3条」

第7項

【 「簡易専用水道」は、水道事業の水道および専用水道以外の水道で、水道事業の水道から供給される水だけを水源とします。ただし、施設規模が政令による基準以下は除かれます。 】

「水道法施行令第2条(簡易専用水道の適用除外の基準)」

【 施設規模の基準は、水道事業の水道から水の供給を受ける水槽の有効容量の合計が、10 m3 とします。 】

 

水道事業の水道から供給される水は、飲料水です。

問題文の「全く飲用に供されることのないもの」とあるため、簡易専用水道ではありません

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02

上水道に関する基本的知識を問う設問です。

選択肢1. 水道水の消毒薬には、次亜塩素酸ナトリウム等が使用される。

正しいです。

水道水はごく微量の塩素で消毒されていますが、主に次亜塩素酸ナトリウムを使います。

水道水の残留塩素濃度は水道法で1Lあたり0.1mg以上と規定されています。

なお、適切な濃度で管理されている限り、人体に影響はありません。

選択肢2. 遊離残留塩素より結合残留塩素の方が、殺菌力が高い。

誤りです。

遊離残留塩素の方が、他の物質と結合していないため、殺菌力が高いです。

結合残留塩素はその名の通り、アンモニアなどが「結合」しているため、殺菌力が劣ります。

選択肢3. 水道水の水質基準のうち、pH値は、5.8以上8.6以下とされている。

正しいです。

水道法に規定されています。

ph値は酸性・アルカリ性を0-14で測る指標で、0に近いほど酸性、7が中性、14に近いほどアルカリ性です。

選択肢4. 「消防法」に規定する有効容量が10m3を超える消防用水槽であって、全く飲用に供されることのないものは、簡易専用水道に該当しない。

正しいです。

簡易専用水道とは、ビルやマンションで、飲める水として建物に供給するために設ける貯水槽の有効容量が10m3を超えるものです。

(10m3以下のものは小規模貯水槽水道といいます)

 

消防用水槽は防火用水専用の水槽で、飲み水としては使わないため、簡易専用水道ではありません。

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