2級管工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)後期
問19 (ユニットB 問13)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級管工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年)後期 問19(ユニットB 問13) (訂正依頼・報告はこちら)

排水・通気設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 通気管の最小管径は、25mmとする。
  • トラップは、封水により、排水管からの下水ガス等の室内への浸入を防止する。
  • 飲料用タンクの間接排水管の排水口空間は、排水管の管径によらず、最小150mmとする。
  • 横走排水管に設ける掃除口の取付け間隔は、管径が100mm以下の場合は15m以内、100mmを超える場合は30m以内が望ましい。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

排水・通気設備に関する問題です。

選択肢1. 通気管の最小管径は、25mmとする。

通気管の最小管径は、30mmとする

 

通気管の管径は、器具排水負荷決定法と定常流量法がありますが、どちらの場合も、次の共通した留意事項があります。

1) 通気管の最小管径は、30 mmとし、建物の排水槽の設ける通気管径は、50 mm以上とします。

2) 通気管管径はそれぞれ、接続される排水管管径の 1/2 以上とします。

3) 伸頂通気管は、排水立て管の上端の関係とします。

4) ループ通気管管径は、排水横枝管と通気立て管の管径の、どちらか小さい方の 1/2 以上とします。

5) 逃がし通気管管径は、接続する排水横枝管の 1/2 以上とします。

6) 結合通気管管径は、通気立て管と排水立て管のうち、小さい方の管径以上とします。

選択肢2. トラップは、封水により、排水管からの下水ガス等の室内への浸入を防止する。

問題文内容のとおりです

 

トラップは、下水ガスが排水管を通って、室内に逆流入するのを防止するため、衛生器具に内蔵するか付属品として、あるいは排水系統中の装置として、内部に水封部を持たせた器具あるいは装置です。

選択肢3. 飲料用タンクの間接排水管の排水口空間は、排水管の管径によらず、最小150mmとする。

問題文内容のとおりです

 

飲料水や食品を扱う機器からの排水を、排水管に直接接続すると、排水管からの汚水や下水ガスが逆流し、章句品を汚染させるため、機器からの排水は間接排水として、ホッパーなどに排水します。

機器の排水管から、ホッパーのあふれ縁までの距離を排水口空間と言い、その距離は次のように決められています。

間接排水管の管径 [mm]排水口空間 [mm]
25以下最小  50
30~50最小  100
65以上最小  150

注意)飲料用貯水タンクなどの間接排水管の排水口空間は、表の数値に関わらず、最小150 mmとします。

選択肢4. 横走排水管に設ける掃除口の取付け間隔は、管径が100mm以下の場合は15m以内、100mmを超える場合は30m以内が望ましい。

問題文内容のとおりです

 

排水管の掃除口は次項に留意して設けます。

1) 排水横主管、排水横枝管の起点に取付けます。

2) 延長が長い横走り管の途中で、次のように取付けます。

排水管管径が 100 mm以内の時は 15 m以内、100 mmを超えるときは 30 m以内

3) 排水管が45度を超える角度で方向を変える箇所。

4) 排水立て管の最下部かその付近。

5) 排水立て管の最上部と排水立て管の途中。

6) 排水横主管と敷地排水管の接続箇所の近く。

参考になった数17

02

排水管・通気管に関する設問です。

選択肢1. 通気管の最小管径は、25mmとする。

誤りです。

通気管の最小管径は30mm(呼び径では32)です。

なお、通気管の管径は機器の台数や建物の規模などにより異なります。

設計段階で検討します。

選択肢2. トラップは、封水により、排水管からの下水ガス等の室内への浸入を防止する。

正しいです。

下水管の臭いが部屋に漏れないよう、S字状などの配管(トラップ)を行うことで、

トラップに貯まる水が臭いをさえぎり、部屋が臭わないようになっています。

選択肢3. 飲料用タンクの間接排水管の排水口空間は、排水管の管径によらず、最小150mmとする。

正しいです。

飲料用以外の間接排水は、管径により排水口空間の最小が異なります(50mm~150mm)が、

飲料用タンクの間接排水は管径を問わず、最小150mmです。

選択肢4. 横走排水管に設ける掃除口の取付け間隔は、管径が100mm以下の場合は15m以内、100mmを超える場合は30m以内が望ましい。

正しいです。

設問文の通りです。

なお、掃除口周辺の空間にも決まりがあります。掃除口の以下の周囲はスペースを空けなければいけません。

管径65mm以下の場合:掃除口の周囲30cm

管径75mm以上の場合:掃除口の周囲45cm

参考になった数2