2級管工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)後期
問27 (3 問4)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年)後期 問27(3 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

ダクト及びダクト附属品に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 風量調節ダンパーの多翼型には、平行翼型と対向翼型がある。
  • シーリングディフューザー形吹出口は、誘引作用が大きく気流拡散に優れている。
  • 長方形ダクトのアスペクト比(長辺/短辺)は、原則として4以下とする。
  • 長方形ダクトの板厚は、ダクトの周長により決定する。

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この過去問の解説 (1件)

01

ダクト及びダクト附属品に関する問題です。

選択肢1. 風量調節ダンパーの多翼型には、平行翼型と対向翼型がある。

問題文内容のとおりです

 

風量調節ダンパーには、多翼ダンパーと単翼ダンパーが主としてあり、多翼ダンパーには、次の2つの形式があります。

1) 平衡翼ダンパー

2枚以上の羽根を持ち、羽根の開閉が平衡状態に動作する型式です。

2) 対向翼ダンパー

羽根の開閉が、観音開き状態で動作する型式です。

風量調整性能では、平衡翼ダンパーより優れています。

選択肢2. シーリングディフューザー形吹出口は、誘引作用が大きく気流拡散に優れている。

問題文内容のとおりです

 

シーリングディフューザー形吹出口は、複数枚のコーンで多層の空気が吹出されるため、誘引作用が大きいこと、空気分布に優れた吹出口であることが、特徴です。

ディフューザー形吹出口は、誘引作用が大きいため、吹出気流と室内空気が良く混合し、また、気流拡散に優れていることで、吹出空気速度を小さくでき、ドラフトがほとんど生じません。

選択肢3. 長方形ダクトのアスペクト比(長辺/短辺)は、原則として4以下とする。

問題文内容のとおりです

 

長方形ダクトは、亜鉛鉄板、ステンレス鋼板などの板材と、接続用フランジ、補強材で構成されています。

ダクトの製作・設置当たっては、効果を良くするために、色々な方法が提案されています。

その1つが、長方形ダクトの寸法で、長辺×短辺で表され、これをアスペクト比と言い、一般的には4以下とします。

この理由は、アスペクト比が大きくなると、摩擦抵抗が大きくなるためです。

選択肢4. 長方形ダクトの板厚は、ダクトの周長により決定する。

長方形ダクトの板厚は、ダクトの長辺の長さと、風速により決定する

長方形ダクトの板厚は、ダクトの長辺の長さと、圧力により決定する

 

ダクトは、風速により、低速ダクトと高速ダクトに分けられます。

低速と高速は、次の式で区分します。

低速ダクト≦ 15 m/s <高速ダクト

ダクトの板厚は、次の表のように、低速ダクトと高速ダクトの区分により、ダクトの長辺で決められます。

なお、公共建築工事標準仕様書では、圧力によって、低圧ダクトと高圧ダクトに区分されます。

低速ダクト(低圧ダクト) 高速ダクト(高圧ダクト)

板厚

 [mm]

ダクト長辺 [mm] a 

板厚

 [mm]

ダクト長辺 [mm] a
0.5a≦450 0.8a≦450
0.6450<a≦750 1.0450<a≦1200
0.8750<a≦1500 1.21200<a
1.01500<a≦2200   
1.22200<a   

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