2級管工事施工管理技士 過去問
令和7年度(2025年)前期
問4 (ユニットA 問4)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和7年度(2025年)前期 問4(ユニットA 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

次の用語のうち、室内環境に関係のないものはどれか。
  • 予想平均申告(PMV)
  • ホルムアルデヒドの量
  • 浮遊粉じんの量
  • 化学的酸素要求量(COD)

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この過去問の解説 (3件)

01

室内環境に関する問題です。

 

人が居住する室内空気は、いろいろな物質で汚染あるいは必要量低下するため、室内空気の汚染を避けて清浄に保つことが必要です。

また、空気環境の指標があるため、指標に沿った環境維持も必要です。

選択肢1. 予想平均申告(PMV)

室内環境の指標です

 

予想平均申告(PMV)は、人体と環境間の熱交換量によって、熱的中立温度を予測し、人体の温冷感を数値で示し、代謝量・衣服熱抵抗・放射熱・気温・湿度・風速を快適方程式で求める値です。

PMV=0のときは、熱的平衡状態にあり、書いていきなおんれいかんとなります。

快適域は、-0.5<PMV<+0.5 です。(ISO7730)

選択肢2. ホルムアルデヒドの量

室内空気環境の汚染物質です

 

室内空気汚染の問題のある揮発性有機化合物(VOC)は、居住環境の高気密化・高断熱化・新建材の利用によって、拡散される空気汚染物質です。

ホルムアルデヒドはVVOC(高揮発性有機化合物)に区分され、毒性指標が、ヒト吸入暴露における鼻咽頭粘膜への刺激で、室内濃度指針値は、100μg/m3(0.08ppm)です。

選択肢3. 浮遊粉じんの量

室内空気環境の汚染物質です

 

室内の浮遊粉じんは、衣類の線やほこり、喫煙や暖房器具が発生の原因で、空気の乾燥とともに増加します。

室内の環境基準値は、0.15 mg/m3 以下です。

選択肢4. 化学的酸素要求量(COD)

水環境汚染の指標です

 

COD(化学的酸素要求量)は、水中に含まれる有機物や無機性亜酸化物の量を示す指標です。

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02

室内環境に関係のない用語を選択する問題です。

室内の空気環境は健康や快適性に大きく関係します。

室内の空気は様々な要因で変化するため、基準量の範囲を維持し悪影響を防ぐよう努めることとなります。

室内空気も含め環境については様々な基準が設けられています。

それぞれの選択肢について見ていきましょう。

選択肢1. 予想平均申告(PMV)

正しいです。

予想平均申告(PMV)は室内環境の温冷感を評価する指標です。

人間が感じる温冷感についての指標であり、環境による要素と人体による要素を用いて計算します。

+3(暑い)~-3(寒い)で表し、ISO(国際標準化機構)の基準では±0.5以内が快適な環境とされています。

選択肢2. ホルムアルデヒドの量

正しいです。

ホルムアルデヒドは室内汚染物質の一つです。

許容値は「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」にて 0.1mg/m3以下と定められています。

選択肢3. 浮遊粉じんの量

正しいです。

浮遊粉じんは室内汚染物質の一つです。

許容値は「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」にて 0.15mg/m3 以下と定められています。

選択肢4. 化学的酸素要求量(COD)

水環境の指標であり、室内環境には関係ありません。

よって誤りであり、この選択肢が正解となります。

化学的酸素要求量(COD)とは、水中に含まれる有機物質等を酸化剤で化学的に酸化させるときに消費する酸素量のことです。

基準値は場所や目的によって異なります。

まとめ

過去に同様の問題が多く出題されています。

特に化学的酸素要求量(COD)が水環境の指標であることを憶えておいてください。

参考になった数6

03

室内空気の指標に関する設問です。

選択肢1. 予想平均申告(PMV)

正しいです。

予想平均冷感申告(Predicted Mean Vote:PMV)とは、

人間の感覚量から室内の快適性を表した値です。

人間の感覚量を根拠としているので、名称に「予想」が入ります。

 

選択肢2. ホルムアルデヒドの量

正しいです。

ホルムアルデヒドは建設時の接着剤等に用いられています。

刺激臭があり、シックハウス症候群の原因となります。

空気調和設備がある部屋の場合、1m3あたり0.1mg(0.08ppm)以下と定められています。

選択肢3. 浮遊粉じんの量

正しいです。

空気調和設備がある部屋の場合、1m3あたり0.15mg以下と定められています。

選択肢4. 化学的酸素要求量(COD)

誤りです。

化学的酸素要求量(Chemical Oxygen Demand:COD)は、水中の有機物を酸化剤で分解する際に必要になる酸素の量です。

生物化学的酸素要求量(BOD)と並んで頻出です。

参考になった数5