2級管工事施工管理技士 過去問
令和7年度(2025年)前期
問13 (ユニットB 問7)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和7年度(2025年)前期 問13(ユニットB 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

次の室のうち、第三種機械換気方式を用いることが適当でないものはどれか。
  • ボイラー室
  • 書庫
  • 便所
  • シャワー室

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この過去問の解説 (3件)

01

第三種機械換気方式を用いることが適当な室に関する問題です。

 

第三種機械換気方式は、排気側だけに送風機を設け、室内を負圧として換気し、給気は給気口から負圧となった室内に自然と流れ込む方式です。

第三種機械換気は、便所や浴室のように、部屋全体から臭気や水蒸気が発生する室で、室外には臭気や水蒸気を拡散させたくないときに有効な方式です。

選択肢1. ボイラー室

第三種ではなく、第一種換気が妥当です

 

ボイラー室は、熱と燃焼用空気が換気の発生要因で、エアバランスが必要になるため、室内を静圧として給・排気が確実にでき、室内の気流や圧力の制御が容易な第一種換気が適当です。

選択肢2. 書庫

第三種機械換気が適当です

 

書庫からは臭気・熱・湿気の発生が多いため、第三種換気が良いでしょう。

選択肢3. 便所

第三種機械換気が適当です

 

便所からは臭気の発生が多いため、第三種換気が良いでしょう。

選択肢4. シャワー室

第三種機械換気が適当です

 

シャワー室からは水蒸気の発生が多いため、第三種換気が良いでしょう。

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02

機械換気方式についての問題で、適切ではないものを選択します。

 

機械換気方式には三種類あります。

第一種機械換気方式は、給気と排気それぞれに送風機を用い、室内の圧力を正圧と負圧のいずれにも制御できる方式です。

第二種機械換気方式は、給気のみに送風機を用い排気は排気口からの自然排気とする方式です。室内の圧力は正圧に保たれます。

第三種機械換気方式は、給気は給気口からの自然給気とし排気のみに送風機を用いる方式です。室内の圧力は負圧に保たれます。

これらを踏まえて問題を見ていきましょう。

選択肢1. ボイラー室

誤りです。よってこの選択肢が正解です。

ボイラー室は燃焼用の空気が必要であるため、給気が送風機ではない第三種機械換気方式は適切ではありません。

適切なのは第二種機械換気方式です。

選択肢2. 書庫

正しいです。

書庫はカビ等を防ぐために送風機を用いて強制的に排気します。よって、第三種機械換気方式は適切です。

選択肢3. 便所

正しいです。

便所は臭気を除く必要があるため、送風機を用いて強制的に排気します。よって、第三種機械換気方式は適切です。

選択肢4. シャワー室

正しいです。

シャワー室は蒸気を除く必要があるため、送風機を用いて強制的に排気します。よって、第三種機械換気方式は適切です。

まとめ

第一種機械換気方式は厨房や映画館や喫煙室に使用されます。

第二種換気方式はボイラー室やクリーンルームに使用されます。

第三種機械換気方式は多くの種類の室に使用され、倉庫、シャワー室、便所、エレベーター機械室等に使用されます。

 

それぞれの使用方法で給排気をどのようにコントロールをするのが適切なのかを考えると憶えやすいです。

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03

換気に関する設問です。

電動の換気扇を使った機械換気には3つの方式があります。

 

第一種機械換気方式:取り込み・排出とも機械換気 正圧・負圧とも可能で、換気を確実に行うべき部屋には必須

第二種機械換気方式:取り込みは機械換気・排出は自然換気 正圧となり、室内にホコリや悪臭を入れにくい

第三種機械換気方式:取り込みは自然換気・排出は機械換気 負圧となり、室内の悪臭を他室に漏れる前に排出する(トイレなど)

選択肢1. ボイラー室

誤りです。

ボイラー室は常に新鮮な空気の供給が必要であるため、

機械で空気を取り込む第一種または第二種機械換気方式である必要があります。

選択肢2. 書庫

正しいです。

書庫をはじめ、民家は基本的に第三種機械換気方式を採用するケースが多いです。

選択肢3. 便所

正しいです。

解説を参照してください。

選択肢4. シャワー室

正しいです。

シャワー室・浴室も、水蒸気が他室に漏れないよう、機械換気での排出が必要です。

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