2級管工事施工管理技士 過去問
令和7年度(2025年)前期
問14 (ユニットB 問8)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和7年度(2025年)前期 問14(ユニットB 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

換気設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 居室の換気を行う場合は、外気の二酸化炭素濃度も考慮する。
  • 開放式燃焼器具を設けた室において、機械換気を行う場合、所定の排気フードを設けることにより換気量を低減することができる。
  • 汚染度の高い室を換気する場合の室内圧は、周囲の室より高くなるようにする。
  • 第一種機械換気方式は、換気対象室の室内圧を正圧・負圧のいずれにも調整することができる。

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この過去問の解説 (3件)

01

換気設備に関する問題です。

選択肢1. 居室の換気を行う場合は、外気の二酸化炭素濃度も考慮する。

問題文の内容通りです

 

居室の必要換気量は、汚染源が室内にある場合では、次の式で求めます。

V=M/(Ci-Co)

V:必要換気量、M:室内CO2発生量、Ci:室内CO2設計基準、Co:外気のCO2濃度

選択肢2. 開放式燃焼器具を設けた室において、機械換気を行う場合、所定の排気フードを設けることにより換気量を低減することができる。

問題文の内容通りです

 

機械換気は、送風機で強制的に換気を行い、換気扇による簡単な換気の他に、ダクトと送風機を備え、換気とともに室内の浄化も行います。

機械換気は、汚染源が室内全般に広く分布して部屋全体を換気する場合と、汚染源が局部に限られている局所換気があります。

 

排気フードは、少量の排気量で最大の換気効果を上げるもので、開放式燃焼器具のような局所的に発生する排気には、機械換気による局所換気が効果的です。

選択肢3. 汚染度の高い室を換気する場合の室内圧は、周囲の室より高くなるようにする。

汚染度の高い室を換気する場合の室内圧は、周囲の室より低くなるようにする

 

第三種機械換気は、排気側だけに送風機を設け、室内を負圧として、給気口からの給気が負圧の分だけ室内に流れ込みます。

この方式は、室内が負圧のため、室内で発生した汚染空気を、圧力の高い室外に拡散させないことに効果があります。

選択肢4. 第一種機械換気方式は、換気対象室の室内圧を正圧・負圧のいずれにも調整することができる。

問題文の内容通りです

 

第一種機械換気方式は、給気側と排気側にそれぞれ曹宇付記を設け、室内圧を静圧として、給・排気量を最も確実とし、室内の気流や圧力を制御できます。

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02

換気に関する設問です。

選択肢1. 居室の換気を行う場合は、外気の二酸化炭素濃度も考慮する。

正しいです。

室内での二酸化炭素濃度は1000pmが上限です。

これを超えると人体に影響を及ぼす恐れがあります。

したがって、換気には二酸化炭素濃度の考慮も必要です。

選択肢2. 開放式燃焼器具を設けた室において、機械換気を行う場合、所定の排気フードを設けることにより換気量を低減することができる。

正しいです。

開放式燃焼器具(給湯器などにおいて、室内空気を取り込み、排気も室内に放出する機器)では、

主に機械の上部に排気口がついています。

 

機械の真上に排気フードを設けることで、

効率よく換気することができ、必要換気量を減らすことができます。

選択肢3. 汚染度の高い室を換気する場合の室内圧は、周囲の室より高くなるようにする。

誤りです。

トイレなど(汚染度の高い室)の室内圧は、においなどを早く排出するため、

機械換気扇を設けることで外気と他室に対して負圧(室内圧を低く)とします。

 

排気口に換気扇がある部屋の空気は換気扇の方向に引っ張られるので、

においは外に排出され、他室には漏れにくくなります。

選択肢4. 第一種機械換気方式は、換気対象室の室内圧を正圧・負圧のいずれにも調整することができる。

正しいです。

機器の選定・調整を通じて、部屋の用途に応じて正圧・負圧を変えることができます。

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03

換気設備についての問題です。適切ではないものを選択します。

 

換気設備使用の目的には、「室内空気の清浄化」「過剰な熱や水蒸気の除去」「必要な酸素の供給」などがあります。

また、機械換気は送風機で強制的に換気を行うもので、様々な方式があります。

選択肢1. 居室の換気を行う場合は、外気の二酸化炭素濃度も考慮する。

正しいです。

室内空気の二酸化炭素濃度には基準が設けられており、適切な濃度に保つために外気の二酸化炭素濃度を考慮する必要があります。

選択肢2. 開放式燃焼器具を設けた室において、機械換気を行う場合、所定の排気フードを設けることにより換気量を低減することができる。

正しいです。

開放式燃焼器具とは、室内の空気を燃焼に使用し、排ガスをそのまま室内に排出する燃焼器具です。

使用する際には換気を徹底する必要があります。

排気フードは排ガス等を室内に拡散させることなく迅速に排気するために用いられます。

排ガスの拡散前に排気を行うため、拡散後に換気を行う場合に比べて換気量を抑えることができます。

選択肢3. 汚染度の高い室を換気する場合の室内圧は、周囲の室より高くなるようにする。

誤りです。よってこの選択肢が正解になります。

汚染度の高い室の室内圧を高くすると、排気口から汚染された空気が周囲に拡散されてしまいます。

汚染度の高い室の換気については第三種機械換気を採用し、排気について送風機を用いてコントロールを行うことで室内圧を低くし、給気口から空気を流入させる方法が正しいです。

選択肢4. 第一種機械換気方式は、換気対象室の室内圧を正圧・負圧のいずれにも調整することができる。

正しいです。

第一種換気方式は、給気排気どちらも送風機を用い室内の圧力を正圧・負圧のいずれにも制御することが可能です。

まとめ

換気についての用語が多く使われている問題です。

それぞれの用語をしっかり確認しましょう。

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