2級管工事施工管理技士 過去問
令和7年度(2025年)前期
問20 (ユニットB 問14)
問題文
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問題
2級管工事施工管理技士試験 令和7年度(2025年)前期 問20(ユニットB 問14) (訂正依頼・報告はこちら)
- 排水横主管の管径は、これに接続する排水立て管の管径以上とする。
- 排水横主管及び排水横枝管の起点部には、掃除口を設ける。
- ドラムトラップは、サイホン式トラップの一種である。
- トラップの封水は、誘導サイホン作用、自己サイホン作用、蒸発、毛管現象等により損失する。
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この過去問の解説 (3件)
01
排水・通気設備に関する問題です。
正
問題文の内容通りです。
排水横主管は、排水横枝管から排水立て管へ排水を通す管、排水立て管か排水横枝管、器具排水管からの排水と機器からの排水、以上をまとめて敷地排水管へ導く管です。
排水立て管や排水横枝管のうちから最大径以上を排水横枝管の管径とします。
正
問題文の内容通りです。
掃除口の取付け箇所は、次です。
・排水横主管および排水横枝管の起点。
・延長が長い横走管の途中。
排水管の管径が100 mm以内であれば、15 m以内、100 mmを超えるときは、30 m以内とします。
・排水管が45度を超える角度で方向を変える場所。
・排水立管尾最下部かその付近。
・排水立管尾最上部および排水立管の途中。
・排水横主管と敷地排水管の接続箇所に近い場所。
誤
ドラムトラップは、非サイホン式トラップの一種である。
非サイホン式トラップは、水封部の形がドラム状又はベル状となったもので、流水が下方からくぐり抜けて上方にあふれる方式で、ドラムトラップ、わん(ベル)トラップ、ボトルトラップがあります。
ドラムトラップは、脚断面積比が大きいため、破封しにくい特徴があります。
正
問題文の内容通りです。
トラップの水封が破れる原因は、次のようです。
1) 自己サイホン作用
器具からの排水でトラップやトラップ以降の排水管がサイホンを形成し、トラップ内の封水を吸引してトラップ機能を失います。
2) 誘導サイホン作用
排水立て管に近いところで、水が瞬間的に満水状態で流れる付近では、管内圧力が変動して負圧となり、トラップ機能を失います。
3) はね出し作用
器具から多量に排水され管内が瞬間的に満水となったとき、多量の水が落下して瞬間的に空気圧が上昇して別の器具からはね出して水封が破れる現象です。
4) 毛管現象
トラップのあふれ縁に毛髪などが垂れ下がり、毛管作用でトラップの水封が徐々に破られます。
5) 蒸発
衛生器具を長い間使用しないと、トラップ封水面から封水が蒸発し、水封が破られます。
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02
排水・通気設備に関する設問です。
正しいです。
排水横主管の管径は、接続する排水立て管の管径と同じかそれ以上にします。
排水の立て管から横走りの主管(横主管)に変わるところで管径が細くなると、
汚物が詰まる恐れがあるからです。
正しいです。
排水横主管・排水横枝管の起点には、ホースなどを挿入できる掃除口を設けます。
起点に設けることで、ホースの水流が下流側まで行き届きます。
誤りです。
ドラムトラップは、非サイホン式トラップです。
サイホン式トラップは、S字トラップなど、配管を曲げているタイプのトラップです。
非サイホン式トラップは、ドラムトラップや椀型トラップなど、筒状の器具を用いたトラップです。
正しいです。
誘導サイホン作用とは、上階で大量の水が流れた際、管内の空気が負圧(周りの水を引っ張りやすい状態)となって、トラップの封水が引っ張られてなくなる現象です。
自己サイホン作用は、大量の水を流した際、過大な水圧によって本来封水として残るべき水ごと押し出されて封水が残らない現象です。
蒸発はトラップでも長期間トイレなどの衛生器具を使用しないことでも発生します。
毛管現象は、排水管に髪の毛などが溜まると、髪の毛が封水を吸い上げてしまうことでも発生します(排水管のつまりの原因にもなるので、流しのこまめな掃除が必要となるわけです)。
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03
排水・通気設備について、適当ではないものを選択する問題です。
正しいです。
排水横主管とは、建物の排水を集合させ屋外の排水設備に流すための主要な水平管です。
各階の排水横枝管→排水立て管→排水横主管 の順に排水が流れていきます。
排水の場合、流入元よりも流入先の管径の方が大きくないと適切に流れません。
よって排水横主管の管径は排水立て管の管径以上とする必要があります。
正しいです。
掃除口とは、排水管の詰まりを取ること含め清掃を行うために設けるものです。清掃器具やカメラを挿入することができるようになります。
設置位置は、排水管の起点部や長い配管の途中等です。
誤りです。よってこの選択肢が正解になります。
ドラムトラップは非サイホン式トラップです。
正しいです。
問題文のとおりです。
それぞれの説明は以下です。
誘導サイホン作用…排水立て管が満水状態で流れたときに器具側が負圧になり水が吸い込まれ、封水が破られることがあります。
自己サイホン作用…器具側が満水状態で水を流したときに排水の方に強く引っ張られる現象で、封水が破られることがあります。
蒸発によるもの…器具を長く使用していないときに水が蒸発し、封水が破られることがあります。
毛管現象…トラップに糸くずや髪の毛が引っかかると、その細かい隙間を水が上下することになり、封水が破られやすくなります。
主管・枝管それぞれの位置と役割をしっかりと押さえてください。
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