2級管工事施工管理技士 過去問
令和7年度(2025年)前期
問21 (ユニットB 問15)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和7年度(2025年)前期 問21(ユニットB 問15) (訂正依頼・報告はこちら)

屋内消火栓設備において、ポンプの仕様を決める際に関係のないものはどれか。
  • 水源への給水圧力
  • 消防用ホースの摩擦損失水頭
  • 屋内消火栓の設置個数
  • 配管の摩擦損失水頭

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この過去問の解説 (3件)

01

屋内消火栓設備で、ポンプの仕様の決め方に関する問題です。

 

「消防法施行規則第12条(屋内消火栓設備に関する基準の細目)」

第7号 ハ

【 ポンプを用いる加圧送水装置は、次に定めるようにします。

1) ポンプの吐出量は、屋内消火栓の設置個数が最も多い階の設置個数(設置個数が2を超えるときは、2)に 150 L/minを乗じた量以上の量とします。

2) ポンプの全揚程は、次の式で得た値以上とします。

H=h1+h2+h3+17m

H:ポンプの全揚程 (m)

h1:消防用ホースの摩擦損失水頭(m)

h2:配管の摩擦損失水頭(m)

h3:落差(m) 】

選択肢1. 水源への給水圧力

ポンプ仕様に関わる水源は、水位です

 

水源の給水圧力によって、ポンプに掛かる圧力とはならないため、給水圧力誤りです。

消防法施行規則第12条では、以下のような細目があります。

【 水源の水位がポンプより低い位置にある加圧送水装置には、呼水装置を設けます。 】

選択肢2. 消防用ホースの摩擦損失水頭

ポンプの揚程を決める使用の1つです

選択肢3. 屋内消火栓の設置個数

ポンプの吐出量を決める要因の1つです

選択肢4. 配管の摩擦損失水頭

ポンプの揚程を決める使用の1つです

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02

屋内消火栓設備のポンプの仕様は下記の要素で決定します。

・放水量

・吸い込み揚程

・配管の損失

・ホースの損失

・ノズル先端の放水圧力

・設置個数

 

これらを踏まえて問題を見ていきましょう。

選択肢1. 水源への給水圧力

誤りです。よってこの選択肢が正解になります。

水源(水槽)への給水圧力は関係しません。

選択肢2. 消防用ホースの摩擦損失水頭

正しいです。

消防用ホースの摩擦損失水頭は関係します。

ポンプから放水までの損失は計算に入れる必要があります。

選択肢3. 屋内消火栓の設置個数

正しいです。

設置個数は関係します。

選択肢4. 配管の摩擦損失水頭

正しいです。

配管の摩擦損失水頭は関係します。

ポンプから放水までの損失は計算に入れる必要があります。

まとめ

ポンプの仕様決定根拠として、特別なものはありません。

しっかり憶えて得点してください。

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03

消防設備から、屋内消火栓に関する設問です。

本問ではポンプの仕様に関連した内容を尋ねているので、水道直結型ではなく、消火水槽があることが前提です。

選択肢1. 水源への給水圧力

誤りです。

消火用水槽(水源)への給水圧力ではなく、必要水量(水位)を能力検討に用います。

選択肢2. 消防用ホースの摩擦損失水頭

正しいです。

摩擦損失水頭とは、ホース内での水の摩擦損失を放水時の水の高さ(水頭)で表した値です。

摩擦損失に着目することで、屋内消火栓用ポンプの能力検討に関係あると判断します。

選択肢3. 屋内消火栓の設置個数

正しいです。

屋内消火栓の設置個数は屋内消火栓用ポンプの能力検討に直接関係します。

選択肢4. 配管の摩擦損失水頭

正しいです。

摩擦損失水頭とは、配管内での水の摩擦損失を放水時の水の高さ(水頭)で表した値です。

摩擦損失に着目することで、屋内消火栓用ポンプの能力検討に関係あると判断します。

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