2級管工事施工管理技士 過去問
令和7年度(2025年)前期
問29 (ユニットD 問1)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和7年度(2025年)前期 問29(ユニットD 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

建設工事における施工計画等に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 着工前の業務には、工事組織の編成、総合工程表の作成等がある。
  • 材料及び機器は、資材一覧表を作成し、発注、納期及び製品検査の日程を計画する。
  • 仮設に使用する機材は、新品でなくてもよい。
  • 工事に必要となる官公署への届出や申請は、工事完成時に提出できるように計画する。

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この過去問の解説 (3件)

01

建設工事における施工計画等に関する問題です。

選択肢1. 着工前の業務には、工事組織の編成、総合工程表の作成等がある。

問題文の内容通りです

 

工事設計・工事計画概要・関係者説明承認の作成後、工事着工前に終えておくことは、以下の業務です。

1) 契約書と設計図書の確認

2) 工事組織の編成

3) 工事外注と下請契約締結

4) 実行予算作成と予算管理

5) 総合施工計画書作成

6) 総合工程表作成

7) 仮設計画作成と準備

8) 資材と労務計画

9) 着工に伴う官庁などへの届出書、申請書提出と説明

10) 施工体系図作成(元請・一次下請け・二次下請けなど)

選択肢2. 材料及び機器は、資材一覧表を作成し、発注、納期及び製品検査の日程を計画する。

問題文の内容通りです

 

機材の発注・搬入・保管の作業

・機器や材料の刃中波、設計図書のメーカーリストから、見積もり査定などを経て、会社の選定を行います。

・選定と管理のために、機材発注先などを含めた資材管理一覧表を作成し、発注・管理します。

・発注後は、工程表の基づく納期内に搬入できるように、調達金額管理、搬入方法、工事途中ごとの検査日程、官庁検査・完成検査などの日程管理を全ての関係者が共有します。

選択肢3. 仮設に使用する機材は、新品でなくてもよい。

問題文の内容通りです

 

仮設は、現場事務所、作業場、作業員詰所、倉庫などの仮設建屋、作業に必要な足場、安全保安設備、荷役設備、仮設水道、電力、照明、事務機器などを準備します。

また、火災予防、盗難予防、作業騒音対策、周辺交通対策などの環境に周辺留意を行います。

 

仮設の機器は、ほとんどがリースで行うか、作業現場ごとに持ち運ぶ機器や資材がありますが、使用期間が短いことから、新品は不要で、常に異常の有無を確認して、使用します。

選択肢4. 工事に必要となる官公署への届出や申請は、工事完成時に提出できるように計画する。

工事に必要となる官公署への届出や申請は、法令に基づく提出時期に提出できるように計画する

 

管頂届け出のサンプルを下表に示します。

設備

申請・届出

書類名称

提出時期提出先摘要
消火設備

工事整備対象等

着工届出書

着工10日

前まで

消防庁か

消防署長

設計書・系統図

消防設備士届出

防火対象物使用

届出書

使用開始7日

前まで

消防庁か

消防署長か

市長村長

設計書・計算書・

系統図・平面図

消防用設備等設置

届出書

完了から4日

以内

消防庁か

消防署長

消防用設備にする図書、試験

結果報告書

ボイラー構造検査申請書製造後労働局長

検査を受けて印と明細書に

検査済証

設置届

着工30日

労働基準

監督署長

 
落成検査申請書落成後

労働基準

監督署長

配置図・配管図・

明細書

検査後の検査証

受領

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02

施工計画に関する設問です。

選択肢1. 着工前の業務には、工事組織の編成、総合工程表の作成等がある。

正しいです。

工事にあたってはいつ何をやるか、どの業者が入るかスケジュールする工程表、

大規模工事ではこれに加えて組織図(工事組織の編成)を作成します。

選択肢2. 材料及び機器は、資材一覧表を作成し、発注、納期及び製品検査の日程を計画する。

正しいです。

事業者によっては設計・積算担当が担う場合もありますが、

必要な資材はあらかじめリストアップし、無いものは工事日・検査に間に合うよう発注します。

選択肢3. 仮設に使用する機材は、新品でなくてもよい。

正しいです。

工事現場の仮設事務所、トイレ、防音壁は基本的に使いまわします。

選択肢4. 工事に必要となる官公署への届出や申請は、工事完成時に提出できるように計画する。

誤りです。

小型ボイラーの設置、一定規模を超える(主に業務用)の炉や厨房の設置は設置前に届出が必要です。

また、建築物の着工も、着工前に都道府県・政令市か民間の確認検査機関による建築確認が原則として必要です。

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03

建設工事における施工計画等について、適当ではないものを選ぶ問題です。

選択肢1. 着工前の業務には、工事組織の編成、総合工程表の作成等がある。

正しいです。

着工前には多くの準備が必要です。

工事組織を事前に編成しておかなければ作業の効率は大幅に落ち、完成しないことまで考えられます。

総合工程表は、スケジュールの管理を行うために重要なものです。着工前に工程を計画し作成します。

選択肢2. 材料及び機器は、資材一覧表を作成し、発注、納期及び製品検査の日程を計画する。

正しいです。

資材一覧表を作成し日程を計画することで、漏れがなくなり、適切な時期に工事を行うことができます。

選択肢3. 仮設に使用する機材は、新品でなくてもよい。

正しいです。

ここで言う「仮設」とは、工事中に必要となる設備のことです。現場事務所、足場、仮設水道、電気関係といったものが挙げられます。

新品である必要はなく、安全を確認した上で再使用します。

選択肢4. 工事に必要となる官公署への届出や申請は、工事完成時に提出できるように計画する。

誤りです。よってこの選択肢が正解になります。

官公署への届出や申請は、それぞれ定められている提出時期に行います

まとめ

官公署への届出や申請は、着工〇日前、作業開始〇日前、完了日から〇日以内、使用開始から〇日以内等提出時期がバラバラです。

主なものは提出先と合わせて憶えておいてください。

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