2級管工事施工管理技士 過去問
令和7年度(2025年)前期
問32 (ユニットD 問4)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和7年度(2025年)前期 問32(ユニットD 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

建設工事における安全管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 高さが2mの作業場所に作業床を設ける場合は、床材間のすき間は3cm以下になるようにする。
  • 作業場所の高さ又は深さが、2mまでは昇降設備を設けなくてよい。
  • 荷を吊り上げるワイヤーロープは、安全係数6以上とし、吊り角度を考慮して長さを選定する。
  • 脚立は、滑り止めの付いた丈夫な構造で、著しい損傷や腐食がないものを使用する。

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この過去問の解説 (3件)

01

建設工事における安全管理に関する問題です。

選択肢1. 高さが2mの作業場所に作業床を設ける場合は、床材間のすき間は3cm以下になるようにする。

問題文の内容通りです

 

「労働安全衛生規則第563条(作業床)」

【 第2号:つり足場の場合を除き、幅・床材間の隙間・床材と建地との隙間は、次に定めます。

イ 幅は、 40 cm以上とします。

ロ 床材間の隙間は、 3 cm以下とします。

ハ 床材と建地との隙間は、 12 cm未満とします。 】

選択肢2. 作業場所の高さ又は深さが、2mまでは昇降設備を設けなくてよい。

作業場所の高さ又は深さが、1.5mまでは昇降設備を設けなくてよい

 

墜落等による危険の防止

「労働安全衛生規則第526条(昇降するための設備の設置等)」

高さまたは深さが 1.5 mをこえる箇所で作業を行なうときは、作業従事労働者が安全に昇降する設備を設けます。 】

選択肢3. 荷を吊り上げるワイヤーロープは、安全係数6以上とし、吊り角度を考慮して長さを選定する。

問題文の内容通りです

 

「クレーン等安全規則第213条(玉掛け用ワイヤロープの安全係数)」

【 クレーン・移動式クレーン・デリックの玉掛用具のワイヤロープの安全係数は、6以上でなければ使用してはいけません。

2項:前項の安全係数は、ワイヤロープの切断荷重の値を、ワイヤロープにかかる荷重の最大値で除した値です。 】

2項の安全係数の求め方は、「吊り角度を考慮して長さを選定する」結果の最大荷重に基づきます。

選択肢4. 脚立は、滑り止めの付いた丈夫な構造で、著しい損傷や腐食がないものを使用する。

問題文の内容通りです

 

「労働安全衛生規則第528条(脚立)」

【 脚立は、次に定める事項に適合して使用します。

1) 丈夫な構造とします。

2) 材料は、著しい損傷、腐食等がないものを使います。

3) 脚と水平面との角度を 75度以下とし、折りたたみ式は、脚と水平面との角度を、確実に保つ金具等を備えます。

4) 踏み面は、作業を安全に行える必要面積があることです。 】

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02

工事における安全管理より、装備・仮設に関する設問です。

選択肢1. 高さが2mの作業場所に作業床を設ける場合は、床材間のすき間は3cm以下になるようにする。

正しいです。

高さ2m以上の作業場所に仮設の作業床を設ける場合、

床の幅は40cm以上、床材(足場など)のすき間は3cm以下にすることが、

労働安全衛生規則で定められています。

 

選択肢2. 作業場所の高さ又は深さが、2mまでは昇降設備を設けなくてよい。

誤りです。

昇降設備は高さ・深さが1.5m以上の場合に原則必要です。

労働安全衛生規則で定められています。

高所作業の定義は高さ・深さが2m以上ですが、昇降設備の設置基準は異なります。

 

高さ2mで階段もスロープもない場所は容易に登れない

深さ2mで階段もスロープもない場所は飛び降りが難しくなる

以上の2点を意識してください。

選択肢3. 荷を吊り上げるワイヤーロープは、安全係数6以上とし、吊り角度を考慮して長さを選定する。

正しいです。

安全係数6とは、作業でかかる最大荷重を1とした時に、そのワイヤロープが破断する荷重がその6倍という意味です。

吊り角度は安全係数6の時、最大60度が望ましいです。

前者はクレーン等安全規則、後者は玉掛け作業の安全に係るガイドラインで定められています。

選択肢4. 脚立は、滑り止めの付いた丈夫な構造で、著しい損傷や腐食がないものを使用する。

正しいです。

労働安全衛生規則で定められています。

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03

建設工事における安全管理について、適当ではないものを選ぶ問題です。

選択肢1. 高さが2mの作業場所に作業床を設ける場合は、床材間のすき間は3cm以下になるようにする。

正しいです。

高さ2m以上の作業場所には作業床を設ける必要があります。

足場の幅は40cm以上とし、作業床の床材間のすき間は3cm以下になるようにします。

選択肢2. 作業場所の高さ又は深さが、2mまでは昇降設備を設けなくてよい。

誤りです。よってこの選択肢が正解になります。

作業場所の高さ又は深さが、1.5mを超えるときには昇降設備を設けるよう労働安全規則で定められています

なお、ここでの昇降設備とは、階段、はしご、リフト等のことをいいます。

選択肢3. 荷を吊り上げるワイヤーロープは、安全係数6以上とし、吊り角度を考慮して長さを選定する。

正しいです。

安全係数とは、(ワイヤーロープが破断する荷重)÷(ワイヤーロープにかかる最大荷重)で求められる値です。

クレーン等安全規則で6以上と定められています。

選択肢4. 脚立は、滑り止めの付いた丈夫な構造で、著しい損傷や腐食がないものを使用する。

正しいです。

問題文のとおり労働安全衛生規則で定められています。

他にも、「丈夫な構造とする」「脚と水平面との角度を75°以下とし、折り畳み式の脚立は脚と水平面との角度を保つための金具等を備える」と定められています。

まとめ

この問題に限らず、安全管理分野の高さや幅は「自分が現場で作業をしていたらどうなのか?」を考えれば間違いにに気付くことも多いです。

今回であれば、「ギリギリ2mに満たない場合に昇降設備なしで作業をするのはどうなのか?」と考えれば知らなくても選択できると思います。

迷ったら自分のサイズを基準に考えてみてください。

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