2級管工事施工管理技士 過去問
令和7年度(2025年)前期
問36 (ユニットD 問8)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和7年度(2025年)前期 問36(ユニットD 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

保温及び塗装に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ロックウール保温材は、グラスウール保温材に比べて、使用できる最高温度が高い。
  • 保温施工において、ポリエチレンフィルムは、保温材の脱落を防ぐために使用する。
  • 蒸気管や放熱器の塗装にはアルミニウムペイントを使用する。
  • 塗装は、原則として製造所において調合された塗料をそのまま使用する。

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この過去問の解説 (3件)

01

保温及び塗装に関する問題です。

選択肢1. ロックウール保温材は、グラスウール保温材に比べて、使用できる最高温度が高い。

問題文の内容通りです

 

保温材の特性の比較を下表に示します。

保温材種類使用温度上限温度適性防湿性耐炎性
低温常温高温

ロックウール

保温材

保温板・保温帯  600℃

保温筒・ブランケット

フェルト     400℃

グラスウール

保温材

         350℃ 

A種ビーズ法

ポリスチレン

フォーム保温材

保温板       80℃

保温筒       70℃

選択肢2. 保温施工において、ポリエチレンフィルムは、保温材の脱落を防ぐために使用する。

保温施工において、ポリエチレンフィルムは、保温材の透湿防止のために使用する

 

冷水・給水などの低温配管や機器の保温施工では、保温材の厚さとともに、透湿防止材のポリエチレンフィルムの巻き方や、吊り支持部や管端の保温処理が重要です。

選択肢3. 蒸気管や放熱器の塗装にはアルミニウムペイントを使用する。

問題文の内容通りです

 

アルミニウムペイントは、耐水・耐候性・耐食性に優れ、加熱されるとアルミニウムの粉が鉄の表面に融着し、耐熱性塗膜が形成されます。

屋外オイルタンク、蒸気管、放熱器、トラップなどの塗装に用いられます。

選択肢4. 塗装は、原則として製造所において調合された塗料をそのまま使用する。

問題文の内容通りです

 

塗装は、製造所で調合された塗料をそのまま使用します。

素地面の粗密や吸収性の大小や気温の高低に応じて、塗装に適するように、調合して使用しても構いません。

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02

保温及び塗装について、適当ではないものを選ぶ問題です。

選択肢1. ロックウール保温材は、グラスウール保温材に比べて、使用できる最高温度が高い。

正しいです。

ロックウール保温材は600度程度まで使用できます。

対して、グラスウール保温材は200度程度までの使用となっています。

選択肢2. 保温施工において、ポリエチレンフィルムは、保温材の脱落を防ぐために使用する。

誤りです。よってこの選択肢が正解になります。

ポリエチレンフィルムは保温材の脱落のためではなく、防水防湿を目的として使用します。

選択肢3. 蒸気管や放熱器の塗装にはアルミニウムペイントを使用する。

正しいです。

アルミニウムペイントは耐熱性に優れており、蒸気管や放熱器の塗装に使用します。

選択肢4. 塗装は、原則として製造所において調合された塗料をそのまま使用する。

正しいです。

劣化を防ぐ・塗料の品質を安定させるために、製造所で調合されたものを使います。

まとめ

この問題の選択肢の内容はよく出題されています。

しっかり確認してください。

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03

保温と塗装に関する設問です。

選択肢1. ロックウール保温材は、グラスウール保温材に比べて、使用できる最高温度が高い。

正しいです。

ロックウールは鉱物由来だからガラス由来のグラスウールより熱に強いイメージを覚えてください。

 

正確には、グラスウールは製造上使用する接着剤が熱に弱く、グラスウールは300度前後で収縮してしまい無力化しますが、

ロックウールは概ね700度前後までは収縮しません。

選択肢2. 保温施工において、ポリエチレンフィルムは、保温材の脱落を防ぐために使用する。

誤りです。

ポリエチレンフィルムは防湿目的で使用します。

工場でポリエチレンフィルムを巻いた配管で施工する場合も多いです。

選択肢3. 蒸気管や放熱器の塗装にはアルミニウムペイントを使用する。

正しいです。

アルミニウムペイントは合成樹脂塗料より、耐食性・耐水性に優れています。

蒸気管やヒートシンク(放熱器)の塗装に用いります。

選択肢4. 塗装は、原則として製造所において調合された塗料をそのまま使用する。

正しいです。

塗料の品質が劣化する恐れがあるため、

原則として工事現場で塗料を調合してはいけません。

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