2級管工事施工管理技士 過去問
令和7年度(2025年)前期
問39 (ユニットE 問1)

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問題

2級管工事施工管理技士試験 令和7年度(2025年)前期 問39(ユニットE 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

建設工事における安全衛生管理に関する記述のうち、「労働安全衛生法」上、誤っているものはどれか。
  • 事業者は、つり上げ荷重が5トン以上の移動式クレーンの運転の業務については、小型移動式クレーン運転技能講習を修了した者を当該業務に就かせることができる。
  • 事業者は、型枠支保工の組立ての作業において、作業主任者を選任しなければならない。
  • 事業者は、研削といし作業を行う場合、その日の作業を開始する前には1分間以上試運転をしなければならない。
  • 事業者は、明り掘削の作業を行うときは、物体の飛来又は落下による危険を防止するため、当該作業に従事する労働者に保護帽を着用させなければならない。

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この過去問の解説 (3件)

01

「労働安全衛生法」上、建設工事の安全衛生管理に関する問題です。

選択肢1. 事業者は、つり上げ荷重が5トン以上の移動式クレーンの運転の業務については、小型移動式クレーン運転技能講習を修了した者を当該業務に就かせることができる。

事業者は、つり上げ荷重が5トン以上の移動式クレーンの運転の業務については、移動式クレーン運転士免許を受けた者を当該業務に就かせることができる

 

事業者は、つり上げ荷重が5トン未満の移動式クレーンの運転の業務については、小型移動式クレーン運転技能講習を修了した者を当該業務に就かせることができる

 

「労働安全衛生法第61条(就業制限)」

【 クレーンの運転その他業務で、政令で定めるものは、業務に係る免許を受けた者・都道府県労働局長登録受領者による技能講習を修了した者・省令で定める資格者が必要です。

(移動式クレーンの場合は、移動式クレーン運転士免許を受けた者) 】

「労働安全衛生法施行令第20条(就業制限に係る業務)」

【 第7号:つり上げ荷重が 1トン以上の移動式クレーンの運転業務

 

「労働安全衛生規則第41条(就業制限についての資格)」

【 法に規定の業務ができる者は、別表に掲げる業務の区分に応じます。 】

【 別表3

荷重が 5トン未満の移動式クレーンの運転の業務に必要な資格

1) 移動式クレーン運転士免許を受けた者

2) 小型移動式クレーン運転技能講習を修了した者

選択肢2. 事業者は、型枠支保工の組立ての作業において、作業主任者を選任しなければならない。

問題文の内容通りです

 

「労働安全衛生規則第246条(型枠支保工の組立て等作業主任者の選任)」

【 型枠支保工の組立て・解体作業は、型枠支保工の組立て等作業主任者技能講習を修了者から、型枠支保工の組立て等作業主任者を選任します。 】

選択肢3. 事業者は、研削といし作業を行う場合、その日の作業を開始する前には1分間以上試運転をしなければならない。

問題文の内容通りです

 

「労働安全衛生規則第118条(研削といしの試運転)」

【 研削といしは、その日の作業開始前に 1分間以上、研削といしを取り替えたときには、3分間以上試運転をします。 】

選択肢4. 事業者は、明り掘削の作業を行うときは、物体の飛来又は落下による危険を防止するため、当該作業に従事する労働者に保護帽を着用させなければならない。

問題文の内容通りです

 

「労働安全衛生規則第366条(保護帽の着用)」

【 明り掘削の作業を行なうときは、物体の飛来や落下から労働者の危険防止のため、作業従事労働者に保護帽を着用させます。 】

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02

法令問題のうち、労働安全衛生法に関する設問です。

労働安全衛生法だけではなく、その詳細な基準を定める労働安全衛生法施行令・労働安全衛生規則の内容も出題範囲に含まれます。

以下、それぞれ「安衛法」「安衛法施行令」「安衛則」と呼びます。

選択肢1. 事業者は、つり上げ荷重が5トン以上の移動式クレーンの運転の業務については、小型移動式クレーン運転技能講習を修了した者を当該業務に就かせることができる。

誤りです。

小型移動式クレーン運転技能講習修了者が運転できる移動式クレーンは吊り上げ荷重5t未満までです。

吊り上げ荷重5t以上のクレーンは移動式クレーン運転士免許という別の資格が必要です。

 

なお、移動式クレーンの運転業務に係る特別教育修了者は吊り上げ荷重1t未満までとなります。

選択肢2. 事業者は、型枠支保工の組立ての作業において、作業主任者を選任しなければならない。

正しいです。

安衛法第246条に定められています。

安衛法第247条において、事業者は、型枠支保工作業主任者に、作業方法の決定・指揮、材料・道具・器具の不備を取り除くこと、ヘルメットと墜落制止器具の着用監視をさせる義務を負います。

選択肢3. 事業者は、研削といし作業を行う場合、その日の作業を開始する前には1分間以上試運転をしなければならない。

正しいです。

研削砥石(けんさくといし)作業においての試運転は、安衛則第118条に定められています。

その日の作業開始前に1分間、砥石を取り替えた場合は3分間の試運転義務が明記されています。

選択肢4. 事業者は、明り掘削の作業を行うときは、物体の飛来又は落下による危険を防止するため、当該作業に従事する労働者に保護帽を着用させなければならない。

正しいです。

安衛則第366条に定められています。

保護帽はヘルメットのことです。

なお、明り掘削とは、トンネル以外での掘削作業のことです。

管工事では地中配管、浄化槽・ガソリンタンクの埋設が代表的です。

 

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03

建設工事における安全衛生管理について「労働安全衛生法」上、誤っているものを選ぶ問題です。

労働安全衛生法とは、労働者の安全と衛生についての法律です。

労働者の職場における安全と健康を確保し、快適な作業環境の形成を推進することを目的としています。

各選択肢について見ていきましょう。

選択肢1. 事業者は、つり上げ荷重が5トン以上の移動式クレーンの運転の業務については、小型移動式クレーン運転技能講習を修了した者を当該業務に就かせることができる。

誤りです。よってこの選択肢が正解になります。

つり上げ荷重が5トン以上の移動式クレーンの運転は、クレーンの運転免許が必要になります。

選択肢2. 事業者は、型枠支保工の組立ての作業において、作業主任者を選任しなければならない。

正しいです。

型枠支保工の組立ては、技能講習を修了した作業主任者が必要です。

選択肢3. 事業者は、研削といし作業を行う場合、その日の作業を開始する前には1分間以上試運転をしなければならない。

正しいです。

労働安全規則で定められています。

作業前に1分以上の空転を行い、異常がないかを確認します。

選択肢4. 事業者は、明り掘削の作業を行うときは、物体の飛来又は落下による危険を防止するため、当該作業に従事する労働者に保護帽を着用させなければならない。

正しいです。

労働安全規則で定められています。

保護帽とは産業用ヘルメットと同様のもので、労働安全衛生法の「保護帽の規格」で定められた基準を満たすものをいいます。

まとめ

毎回1問必ず出題されます。

しっかりと学習してください。

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