ケアマネの過去問
平成21年度(第12回)
保健医療サービス分野 問27

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問題

ケアマネジャー試験 平成21年度(第12回) 保健医療サービス分野 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

疾病とその病態との組み合せについて、より適切なものはどれか。3つ選べ。
  • 十二指腸潰瘍-----------空腹時の腹痛
  • 筋萎縮性側索硬化症-----四肢の筋力低下
  • 脳内出血---------------頭蓋内圧亢進症状
  • 前立腺肥大症-----------排尿回数の減少
  • 異型狭心症-------------運動時の前胸部圧迫感

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この過去問の解説 (3件)

01

4:前立腺肥大症では尿道が圧迫されることにより、すべての尿を排出することが難しく残尿が残ることになり、排尿回数が増加します。

5:異型狭心症は動脈硬化が原因ではない狭心症であり、発作的な血管の痙攣によって胸の痛みが出ます。運動時ではなく、安静時に発作が出やすいことが特徴です。

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02

4 前立腺肥大症の症状に、排尿回数の増加があります。

5 異型狭心症では、睡眠時などの前胸部圧迫感が見られます。

※労作狭心症では、運動時の前胸部圧迫感が見られます。

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03

正解は1・2・3です。

1 正解→十二指腸潰瘍は、胃酸中の塩酸やペプシンが粘膜を破壊して、粘膜筋板を越える深さの組織欠損がみられるものをいいます。心窩部痛が一般的に認められます。食間空腹時に痛みがあります。


2 正解→筋委縮性側索硬化症は、運動ニューロンだけが障害を受ける変性疾患です。筋力低下と筋委縮が次第に全身に広がり、呼吸筋運動の抑制から呼吸困難に陥り死に至りますが、最近では呼吸管理により延命も可能になっています。


3 正解→脳内の出血(血腫)と、周囲の組織の浮腫によって頭蓋内圧が亢進します。軽度の場合は、頭痛・悪心・嘔吐・視力障害などに留まりますが、長期化すると、うっ血乳頭・外転神経麻痺が生じます。重症化すると、意識障害が進行して脳ヘルニアが生じ不可逆的状態になり、致命的となります。


4 不正解→前立腺組織が増殖・肥大し、多発性の線維線腫様の結節を形成した状態になります。加齢とともに頻度が増加します。後部尿道、膀胱が刺激、圧迫されるため初期症状として夜間頻尿、排尿困難がみられます。次第に残尿が認められるようになり、さらに進行すると、尿閉や溢流による尿失禁がみられます。


5 不正解→異系狭心症は労作性の運動時の前胸部圧迫感が出現する狭心症とは異なり、動脈硬化などの状態になっていなくても兆候がなく突発的に発症します。安静時や夜間および早朝に、胸部圧迫感、息切れ、喉や肩の違和感などの発作が起こります。

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