ケアマネの過去問
平成21年度(第12回)
保健医療サービス分野 問28

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問題

ケアマネジャー試験 平成21年度(第12回) 保健医療サービス分野 問28 (訂正依頼・報告はこちら)

高齢者に多く見られる疾病とその病態との組み合せについて、より適切なものはどれか。3つ選べ。
  • パーキンソン病-----------------歩行障害
  • 脊髄小脳変性症----------------骨格筋の急速な筋力低下
  • 大腿動脈の閉塞性動脈硬化症----間欠性跛行
  • 肺結核------------------------呼気延長
  • 関節リウマチ-------------------朝の手のこわばり

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この過去問の解説 (3件)

01

2:脊髄小脳変性症は運動失調を主な症状とする病気であり、筋力低下は緩やかです。小脳および脳幹から脊髄にかけての神経細胞が徐々に壊れていく病気です。

4:呼気延長は閉塞性呼吸器障害の症状です。肺結核は拘束性肺機能障害であり、そのような症状はありません。

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02

正解は1・3・5です。

1 正解→パーキンソン病は運動障害が大きな特徴です。高齢者群にみられる初発症状は、若年者群の初発症状でよくみられる振戦よりも、動作や歩行の障害が多いです。また、若年で発症した患者が高齢になると、疾病の進行によって運動障害が著明になります。わずかな段差でも転びやすく、転倒すると骨折し、寝たきりになってしまうことも少なくありません。


2 不正解→脊髄小脳変性症は急速にではなく、緩徐に進行性の経過をたどる原因不明の神経変性疾患の総称です。運動失調を主症状とします。


3 正解→閉塞性動脈硬化症では、動脈血が流れて酸素供給が足りている時は歩行可能ですが、しばらく歩行すると血流不足から酸素供給が不足して疼痛・しびれ・筋力低下といった症状から跛行(足をひきずって歩く状態)がみられ、そのうち歩行できなくなります。そして、しばらく休むと再び歩行できるようになります。


4 不正解→肺結核は軽度の時には目立つ症状はないですが、それでも咳嗽を認めることが多いです。多くは、咳嗽に続いて喀痰が認められ、その後、発熱、血痰、喀血が認められます。喀血は、空洞壁にできた動脈瘤の破裂によるものです。
呼気延長は、肺結核の症状ではなく、慢性閉塞性肺疾患や肺炎や気管支喘息の発作時などに呼気が長くなる症状です(通常は、吸気と呼気の長さの比率はおおよそ1:2です)。


5 正解→関節リウマチは原因不明の全身性炎症性疾患であり、関節炎を主徴とします。対称性多関節炎で寛解と憎悪を繰り返すのが特徴的であり、大半は進行性で関節が破壊され、変形、硬直に至ります。朝のこわばりが特徴的で、朝、起床後1時間以上にわたって罹患関節に運動時の抵抗感を感じます。

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03

2 脊髄小脳変性症では、骨格筋の筋力低下がゆるやかに進行します。

4 肺結核の症状には、咳、痰、胸痛、発熱があります。

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