ケアマネジャー(介護支援専門員) 過去問
令和5年度(第26回)
問40 (保健医療サービスの知識等 問15)
問題文
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
ケアマネジャー試験 令和5年度(第26回) 問40(保健医療サービスの知識等 問15) (訂正依頼・報告はこちら)
- 人生の最終段階を穏やかに過ごすことができる環境の整備は、法律に基づく政府の努力義務とされている。
- 介護保険の特定施設は、看取りの場となり得る。
- 看護師は、死亡診断書を作成することができる。
- 痛みの訴えは、身体的な要因によるものであるため、医療処置で対応できる。
- グリーフケアとは、遺族の悲嘆への配慮や対応を行うことである。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
ターミナルケアは、生命を脅かされる状況にある患者とその家族に対し、
痛みや身体的問題、心理社会的問題などに関する適切な評価を行い、
それが障害とならないよう予防・対処し、クオリティー・オブ・ライフを改善するためのアプローチです。
社会保障制度改革推進法第6条には、
人生の最終段階を穏やかに過ごすことができる環境の整備を行うものと定められていますので、
これは適切であると考えられます。
介護保険の特定施設は、
介護保険法第8条第11項、
介護保険法施行規則第15条によると、
有料老人ホーム、養護老人ホーム、軽費老人ホームをいいます。
看取りの場となり得ますので、
これは適切であると考えられます。
死亡診断を行うのは医師ですので、看護師は死亡診断書を作成することはできません。
痛みの訴えは、身体的な要因だけでなく、心理的要因などによりますので、
医療処置で対応できないことがあります。
グリーフケアとは、遺族の悲嘆への配慮や対応を行うことですので、
これは適切であると考えられます。
参考になった数33
この解説の修正を提案する
02
ターミナルケアでは、本人・家族の意向の確認や訪問看護・医療機関など他機関との連携が重要です。
適切です。社会保障制度改革推進法の第6条に規定されています。
適切です。看取りの際には、医療機関や家族との連携が重要です。
不適切です。死亡診断書は医師が作成します。
不適切です。痛みの訴えについては、身体的な要因によるものとは限らず、医療処置以外にも適切な支援が必要です。
適切です。悲しんでいる遺族に対するサポートも重要です。
参考になった数5
この解説の修正を提案する
03
ターミナルケアとは、生命を脅かす疾患を抱える患者とその家族に対して、痛みや身体的な問題、心理・社会的な問題などの評価とケアを行い、それらが生活の妨げとならないように予防・対処することで、クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)を改善するための包括的なアプローチです。高齢社会において、最期の時間をどのように過ごすかは、本人や家族の尊厳に深く関わる重要なテーマとなっています。
「社会保障制度改革推進法」第6条には、人生の最終段階を穏やかに過ごせるよう、医療やケアの提供体制を整備することが国の努力義務として明記されています。これは、尊厳ある最期を迎えるための環境整備が法律上の課題とされていることを示しています。
介護保険法第8条第11項および介護保険法施行規則第15条によれば、「特定施設」とは、有料老人ホーム、養護老人ホーム、軽費老人ホームなどを指します。これらの施設では、医療・介護体制が整っていれば、看取り対応も可能であり、終末期ケアの場として機能することができます。
死亡診断書の作成は、医師のみが行うことができます。看護師は、死亡の兆候や状態を確認することはできますが、診断や書類の発行は医師の役割です。
終末期の「痛み」は、身体的苦痛だけでなく、心理的・社会的・スピリチュアル(魂の)な苦痛を含む「トータルペイン」として捉えられています。医療処置だけでは対応しきれないことも多く、多職種による支援が求められます。
グリーフケア(悲嘆ケア)とは、大切な人を亡くした家族や遺族に対して、その深い悲しみに寄り添い、心のケアや支援を行うことです。ターミナルケアにおいては、本人への支援だけでなく、残された家族の心のケアも重要な要素とされています。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問39)へ
令和5年度(第26回) 問題一覧
次の問題(問41)へ