1級建築施工管理技士の過去問
令和3年(2021年)
午前 問19
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問題
1級 建築施工管理技術検定試験 令和3年(2021年) 午前 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
建築物に設ける昇降設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。ただし、特殊な構造及び使用形態のものを除くものとする。
- 乗用エレベーターには、1人当たりの体重を 65kg として計算した最大定員を明示した標識を掲示する。
- 乗用エレベーターの昇降路の出入口の床先とかごの床先との水平距離は、4cm以下とする。
- エスカレーターの踏段と踏段の隙間は、原則として5mm以下とする。
- エスカレーターの勾配が8°を超え30°以下の踏段の定格速度は、毎分50mとする。
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この過去問の解説 (3件)
01
昇降設備に関する問題は隔年で出る傾向にあります。
ここでの昇降設備とはエレベーターとエスカレーターです。
出題されるのは、荷重、すきま、巾、勾配、速度などの安全に関する数値、
または運転制御(管制運転)に関してです。
法令なので覚えるしかありません。
【〇】
乗用エレベーターは5種類に区分けされているエレベーターのうち人専用のものです。
最大定員を算出するための1人当りの体重は65Kgと定めらえています。
【〇】
昇降路の出入口の床先とかごの床先とは、エレベーターの出入口にある床の隙間を指します。
この隙間が大きいと物が落下したり、躓いたりするためです。
車椅子の出入りにも支障を生じます。
法令で定められている水平距離は4cm以下です。
【〇】
法令で定められているエスカレーターの踏段の隙間は5mm以下です。
隙間が大きいと人や物が挟まる危険があるためです。
(参考)エスカレーターの幅は1.1m以下、両側に手すりを設置します。
【✕】
通常のエスカレーターの勾配は8°を超え30°以下です(30°が最も多い)。
このエスカレーターの定格速度は45m/分以下とされています。
(参考)勾配が8°以下のエスカレーターの定格速度は50m/分以下、
30°を超え35°以下のエスカレーターの定格速度は30m/分以下です。
昇降設備に関する出題はすべて安全に関するものです。
法令で定められた数値は覚えるしかなく、エスカレーターであれば、
勾配8-30-35°、速度50-45-30mのセットで整理しましょう。
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02
この問題も数字を覚える必要があります。混乱しない様に、注意して覚えましょう。
エレベータ―内を見ると必ず掲示してあります。
覚えにくい数字ですが、エレベーターに乗るとき廊下から離れすぎていると危険だと覚えて下さい。
エスカレーターの踏段と踏段の隙間が5㎜以上空いていれば、降りる際に隙間に巻き込まれます。
エスカレーターの勾配が8°を超え30°以下の踏段の定格速度は、毎分45mです。
生活上よく目にする光景ですので、難しく考えずイメージして覚えて下さい。
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03
建築工事とも機械工事ともとれる昇降設備に関しての問題です。
この解答が『 〇 』です(不適当)
定格速度が毎分50mとなるのは、勾配が8°以下の場合です。
勾配8°を越え30°以下の踏段定格速度は、毎分45mです。
昇降設備の出題数は少ないですが、しっかりと覚えて点数を取りましょう。
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