2級建築施工管理技士 過去問
平成29年(2017年)後期
問5 (ユニットA 問5)

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問題

2級建築施工管理技士試験 平成29年(2017年)後期 問5(ユニットA 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

鉄骨構造の一般的な特徴に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 鋼材は強くて粘りがあり、変形能力の高い骨組が可能である。
  • 鋼材は不燃材料であるため、骨組は十分な耐火性能を有する。
  • 鉄筋コンクリート構造に比べ、大スパンの建築物が可能である。
  • 鉄筋コンクリート構造に比べ、工場加工の比率が高く、現場作業が少ない。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

鋼材は不燃材料ですが、温度の上昇に伴い引張り強さが低下します。(柔らかく伸びやすい)そのため、設計強度を確保するためには耐火被覆等が必要です。


1.設問の通りです。鋼材は粘り強く耐震性が高い部材です。

3.強度が高く、鉄筋コンクリート造に比べ軽量であることから大スパンに適しています。

4.鉄筋コンクリート造はそのほとんどが現場での施工であり、鉄骨造については部材間の現場接合などが容易であるため、工場加工の比率が高いです。

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02

正解は2です。

鋼材は不燃材料ですが、鉄は高熱で変形します。

十分な耐火性能が必要な場合は、鋼材をコンクリートやロックウールなどで覆います。

1.設問の通りです。

  鉄骨造の建物とRC造の建物では、鉄骨の方が変形能力が高いです。

2.鋼材は不燃材料であるが、骨組は十分な耐火性能を有しません。

3.設問の通りです。

  体育館やドームはトラス構造で大規模空間を作っています。

4.設問の通りです。

  鉄骨造はほぼ工場で加工された鋼材を現場で組み立てます。

  RC造はコンクリートを現場で固めて施工します。

  ゆえに鉄骨のほうが作業量が少なく、工期が短く済みます。

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03

この問題では鉄骨構造の特徴を理解し、耐火性能に関する誤解を見抜けるかを問われています。

選択肢1. 鋼材は強くて粘りがあり、変形能力の高い骨組が可能である。

鋼材は強度が高く粘りがあるため、地震時に変形しながらエネルギーを吸収できる構造材です。

 

よって正しい記述となります。

選択肢2. 鋼材は不燃材料であるため、骨組は十分な耐火性能を有する。

鋼材は不燃材料ですが約550℃で強度が半減し、建物が崩壊する危険があります。

そのため耐火被覆が必要で、鋼材自体は耐火性能が低いです。

 

よって誤った記述となります。

選択肢3. 鉄筋コンクリート構造に比べ、大スパンの建築物が可能である。

鉄骨は軽くて強いため、体育館や工場のような柱が少ない大空間の建築が可能です。

 

よって正しい記述となります。

選択肢4. 鉄筋コンクリート構造に比べ、工場加工の比率が高く、現場作業が少ない。

鉄骨は工場で精密に加工・製作され、現場ではボルト接合や溶接で組み立てます。

現場作業が少なく工期短縮が可能です。

 

よって正しい記述となります。

まとめ

鋼材は不燃だが高温で強度低下、という弱点を必ず理解しましょう。

鉄骨造では耐火被覆が必須です。

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