2級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)前期
2 問3

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問題

2級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年)前期 2 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

空気調和設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • パッケージユニット方式は、機械室、配管、ダクト等のスペースが少なくてすむ。
  • ファンコイルユニット方式は、ユニットごとの温度調節はできない。
  • 二重ダクト方式は、別々の部屋で同時に冷房と暖房を行うことができる。
  • 単一ダクト方式は、主機械室の空気調和機から各室まで、一系統のダクトで冷風又は温風を送るものである。

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この過去問の解説 (3件)

01

中央熱源方式と個別分散熱源方式の違いを理解しましょう。

選択肢1. パッケージユニット方式は、機械室、配管、ダクト等のスペースが少なくてすむ。

パッケージユニット方式とは、冷凍機を内蔵したパッケージユニットを

各室に設置する空調方式のことです。小型のものから大型のものまであり、

ユニットを配線・配管すれば簡単に設置できます。

選択肢2. ファンコイルユニット方式は、ユニットごとの温度調節はできない。

ファンコイルユニット方式とは、小型送風機、コイル、エアフィルターを

内蔵した小型空調機のことです。

個別制御が容易にできるため、ホテルの客室や病室等の空調に使用されます。

選択肢3. 二重ダクト方式は、別々の部屋で同時に冷房と暖房を行うことができる。

二重ダクト方式とは、空調装置で作られた冷風と温風を2本のダクトで

別々に送り、各室に混合箱を設けて各室の負荷に対応する混合空気を出す

方式のことです。

よって、各室ごとの温度制御が容易にできます。

選択肢4. 単一ダクト方式は、主機械室の空気調和機から各室まで、一系統のダクトで冷風又は温風を送るものである。

単一ダクト方式は最も基本的な中央式空気調和方式で、

中央の空気調和設備機から

1本の主ダクトで建物内に送風して、枝管で分岐して各室に供給します。

参考になった数66

02

この設問は、各空調方式の特徴について問われています。

選択肢1. パッケージユニット方式は、機械室、配管、ダクト等のスペースが少なくてすむ。

設問の通りです。

パッケージユニット方式は、熱源装置を内蔵したパッケージ型空気調和機による空調方式です。

単一ダクト方式と比べて、機械室、配管、ダクト等のスペースが少なくてすみます。

選択肢2. ファンコイルユニット方式は、ユニットごとの温度調節はできない。

設問は誤りです。

ファンコイルユニット方式は、ファンコイルユニットにて送風強度を調節することによって、ユニットごとの温度調節が可能です。

選択肢3. 二重ダクト方式は、別々の部屋で同時に冷房と暖房を行うことができる。

設問の通りです。

二重ダクト方式は、冷風ダクトと温風ダクトの2種類のダクトによる空調方式で、別々の部屋で同時に冷房と暖房を行うことができます

選択肢4. 単一ダクト方式は、主機械室の空気調和機から各室まで、一系統のダクトで冷風又は温風を送るものである。

設問の通りです。

まとめ

出題されている各空調方式は、どれも頻出ですので、参考書に記載されている図を活用して理解を深めましょう。

参考になった数21

03

各種空調システムに関する出題です。

選択肢1. パッケージユニット方式は、機械室、配管、ダクト等のスペースが少なくてすむ。

「パッケージ」の名の通りパッケージングされた方式なので省スペースであることがメリットです。

選択肢2. ファンコイルユニット方式は、ユニットごとの温度調節はできない。

誤りです。そのユニットごとで空調管理する方式であるので、ユニットごとの温度調節は可能です。

選択肢3. 二重ダクト方式は、別々の部屋で同時に冷房と暖房を行うことができる。

ダクトが二重になっているので、冷暖房をそれぞれ別のダクトで行うことができます。

選択肢4. 単一ダクト方式は、主機械室の空気調和機から各室まで、一系統のダクトで冷風又は温風を送るものである。

単一のダクトで、冷房と暖房を担う方式です。

まとめ

方式の名称から図解でイメージできるようになりましょう。

参考になった数14