2級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)前期
3 問2

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問題

2級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年)前期 3 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

既製コンクリート杭工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 中掘り根固め工法は、杭の中空部に挿入したアースオーガーで掘削しながら杭を設置した後、根固め液を注入する工法である。
  • プレボーリング拡大根固め工法のアースオーガーの引上げ速度は、孔壁の崩壊が生じないように、速くする。
  • プレボーリング拡大根固め工法の杭周固定液は、杭と周囲の地盤との摩擦力を確保するために使用する。
  • セメントミルク工法において、支持地盤への到達の確認は、アースオーガーの駆動用電動機の電流値の変化により行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

既製コンクリート杭の工法は、地盤の状況や杭の支持力等の条件を考慮して、

杭が所定の深さまで正しく安全に設置できるものを選定しなければなりません。

選択肢1. 中掘り根固め工法は、杭の中空部に挿入したアースオーガーで掘削しながら杭を設置した後、根固め液を注入する工法である。

設問の通りです。

中掘り根固め工法とは、杭の中空部に挿入したアースオーガーで掘削しながら

杭を設置した後、根固め液を注入する方法のことです。

低振動、低騒音で施工が可能です。

選択肢2. プレボーリング拡大根固め工法のアースオーガーの引上げ速度は、孔壁の崩壊が生じないように、速くする。

プレボーリング拡大根固め工法は、掘削液を注入しながら支持層まで

掘削した後、根固め液を掘削先端部へ注入します。

その後、オーガーを引き上げながら杭周固定液を注入し、

杭を建込み、圧入することによって根固め液中に定着する工法のことです。

杭の建込み速度・引上げ速度が速いと孔壁の崩壊の原因となるので、ゆっくり挿入します。

よって誤りです。

選択肢3. プレボーリング拡大根固め工法の杭周固定液は、杭と周囲の地盤との摩擦力を確保するために使用する。

設問の通りです。

選択肢4. セメントミルク工法において、支持地盤への到達の確認は、アースオーガーの駆動用電動機の電流値の変化により行う。

支持地盤への到達の確認は、掘削速度を一定に保ち、アースオーガーの駆動用電動機の電流値の変化を電流計から読み取ることで行います。

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02

この設問は、各種既製コンクリート杭工事の特徴や施工方法に関して問われています。

選択肢1. 中掘り根固め工法は、杭の中空部に挿入したアースオーガーで掘削しながら杭を設置した後、根固め液を注入する工法である。

設問のとおりです。

選択肢2. プレボーリング拡大根固め工法のアースオーガーの引上げ速度は、孔壁の崩壊が生じないように、速くする。

設問は誤りです。

プレボーリング拡大根固め工法とは、予めアースオーガーなどによって杭周固定液を注入しながら掘削して、先端を拡大根固めした後、杭を建て込みます。

アースオーガーの引上げ速度は、孔壁の崩壊が生じないように、遅くする必要があります。

選択肢3. プレボーリング拡大根固め工法の杭周固定液は、杭と周囲の地盤との摩擦力を確保するために使用する。

設問のとおりです。

選択肢4. セメントミルク工法において、支持地盤への到達の確認は、アースオーガーの駆動用電動機の電流値の変化により行う。

設問のとおりです。

セメントミルク工法は、掘削液を注入しながらアースオーガーで掘削し、支持層到達後に根固め液を注入した後に杭周固定液を満たしてから、杭を建て込みます。

まとめ

各種杭工事は頻出です。参考書や過去問等を活用して理解を深めましょう。

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03

既製コンクリート杭工事にもいくつかの工法があります。

選択肢1. 中掘り根固め工法は、杭の中空部に挿入したアースオーガーで掘削しながら杭を設置した後、根固め液を注入する工法である。

杭の沈設を掘削しながら行う工法です。

選択肢2. プレボーリング拡大根固め工法のアースオーガーの引上げ速度は、孔壁の崩壊が生じないように、速くする。

誤りです。根固め液に切り替えアースオーガーを引き上げます。ゆっくり引き上げないと孔壁が崩壊するおそれがあります。

選択肢3. プレボーリング拡大根固め工法の杭周固定液は、杭と周囲の地盤との摩擦力を確保するために使用する。

杭周固定液により杭と支持層が一体化し、支持力を発現させます。

選択肢4. セメントミルク工法において、支持地盤への到達の確認は、アースオーガーの駆動用電動機の電流値の変化により行う。

支持地盤への到達の確認は、深さと電流値の変化により行います。

まとめ

似たような用語が出てきますが、それぞれの違いを整理して覚えましょう。

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